ありふれた奇跡
木曜日, 2月 19th, 2009さっぱりやる気なし。映画も観ず。毎週不毛な飲み会ばかりをこなし人生の無情について朝焼け見ながら凍えたり。
そういえば『稲妻』という映画を1月に観たけれど、主人公デコたんの間借り先に母親浦辺粂子が訪ねてきてすっかり日が落ちて電気はいつ点くかいつ点くかと気になり始めるといい加減空間が闇に包まれはじめたころデコたんが思い出したように立ち上がって電気のひもをひく。ぽつん。まるで音がしたように点く質素なあかり。ぽつんと点いた瞬間にそういえば、と思い出した。『鳳鳴(フォンミン)』という中国ドキュメンタリーの終盤、とうとうと話し続けたフォンミンの部屋はすっかり暗くなり(しかし3時間もの間ゆっくり日暮れが訪れる過程を観客の自分も一緒に同時間的に体感しているから暗いなあと気づくのも遅いのだけど)話に夢中だったフォンミンもいい加減くらいなと思ったのか立ち上がって電気をつける。ぽつん。奇跡のような瞬間だ、と思った。怒られるかもしれないけれどあの映画の奇跡はあの「ぽつん」の瞬間の鳥肌だとわたしは思っている。が、『稲妻』では2回目の奇跡なのでただ単純に『鳳鳴(フォンミン)』を思い出しただけ。奇跡は2度は起こらない。
なぜ映画観たくなくなったのか。つい先日「5年連続年1000本映画を観ています」という人とお茶を飲む機会があって小一時間話していたら映画を観ることに失望したというか絶望したというか観る意味を見失ったというか。「あーおもしろかった」と観せてくれたらいいじゃない映画なんてさ。頭ん中がぐるぐるして前頭葉がづきづきしてきて映画しばらく観たくないなと思った。
『我が至上の愛 アストレとセラドン』、『三重スパイ』に続いてつらつら意味のないセリフがつらつらつらら。途中話しを聞くことを放棄したけどおもしろく観た。
さあ明日からも居丈高な上司とかんばるぞ。
・『感染列島』
・『我が至上の愛 アストレとセラドン』
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