Archive for 6月, 2008

そうよわたしは不謹慎なおんな

木曜日, 6月 12th, 2008

今日は満を持しての『コロッサル・ユース』。
山形映画祭ですったもんだの上映事故があったりして、ペドロはつくづく山形に縁があるなあなんて感慨深く思ったのはもう半年以上も前のこと。映画祭期間中「なにがあっても『コロッサル・ユース』だけは観たいんですけどー」と言っていたのにそんなのん気な状態ではなかった山形労働だったので、ま、結論から言えば劇場公開までひっぱっといてよかったかなあとも思うのだけど、なので“満を持して”の、待ちに待ってのご鑑賞ー。
なんか、寿命縮まっちゃったんじゃないかな、と思ってしまうような鑑賞後のこの、言いようのない感覚。
今週はキアロスタミ6本観て、それで今日のペドロなので、贅沢なんだけど、わたしの超単細胞な頭ん中処理能力を超えたものを詰め込んでいるような状態で、うまく感想とか言えないなあ。わたしには“語るべきフィルムとじっくり向き合えるタフな知性”がないからねー。
火曜日、この3ヶ月くらい映画『Y国』でなにかと会う機会が多いHさんから「おまえは不謹慎な女だ」と言い放たれて、考えてみたらそうだわたし不謹慎極まりない女だなと反省しきり、だけどその日五所平『からたち日記』観たらわたしのような育ちの悪い人間はおんな一匹なりふり構わず不謹慎に生き抜いてゆくしかないんだなーと開き直って、もう平気。
そう、わたしは不謹慎なおんな。死ぬまで変わりませんからあしからず。
ほら、映画だって不謹慎な人が撮った方がおもしろかったりするでしょ。
樹木希林もNHKスタジオパークで「人生はいろいろあったほうがおもしろがれるからいい」と言っていたそうだから、不謹慎なわたしとだってきっと楽しく生きてゆける、よ。
『からたち日記』五所平之助監督
『クローズアップ』アッバス・キアロスタミ監督
『10話』アッバス・キアロスタミ監督
『友だちのうちはどこ?』アッバス・キアロスタミ監督
『コロッサル・ユース』ペドロ・コスタ監督

からたち日記

日曜日, 6月 15th, 2008

日に日に沁みてきた五所平『からたち日記』。不恰好でもいろんなことやったもん勝ちだと思う。後悔先に立たず。でもね、なんもやらんで後で悔やむよりまし。なんかやらかしてしまった後で、悩んだりアル中になったり暴れ散らしたり人に迷惑かけたり、そうやってやがて「もう大丈夫」という日がやってくるのを待てばいい。
もう大丈夫、と思ってからは強いからね。
今日は朝から仕事だったけど、地震もあったし稲子に会って感激で卒倒しそうになったしビヨンセにも挨拶したし、なんか変な1日だった。
夜、ヤマダーを呼んで晩御飯。しそ餃子(もち自家製)、生利と山菜の煮物、さしみこんにゃく、ゴーヤチャンプル、実家から届いた無農薬曲がりきゅうりを頂き物の自家製味噌でまるかじり、さやいんげんと椎茸と磯海苔の味噌汁、と白飯。
ヤマダーはいつもいろんな種類のビールを350缶で買ってきてくれるので楽しい。
ビール5本飲んだところで同居人Bが帰ってきたけど仕事モードでいろいろしゃべるので、ほっといて、ビール片手にヤマダーの家に移動して、引越し荷物が片付いていないことにいろいろ言って、流しまわりなど掃除してあげて、『ストップ・メイキング・センス』LP聴きながらノリノリでおいしい珈琲いれて飲んで、時計見たらもう0時過ぎ。明日も仕事終わったら片付け手伝いに来るか、と気安く約束なんかしたくらいにして帰宅。
いろんなめんどうなことを楽しめる性格だけがわたしのとりえ、かもしれないなと思う夜更けである。
ま、あたしも負けずにめんどうなおんななのだが。
『銀座化粧』成瀬巳喜男監督
『おかあさん』成瀬巳喜男監督
『現代ポルノ伝 先天性淫婦』鈴木則文監督

2008夏休み映画『鳥の巣-北京のヘルツォーク&ド・ムーロン』

火曜日, 6月 17th, 2008

今年の夏休み映画はこれで決まり!北京オリンピックに沸く2008年なので、週刊誌もワイドショーもネットのニュースも毎日中国の話題で溢れてるわけですが、わたし全くノーマークだったこの“鳥の巣”というメインスタジアムの存在。そういえば先日ネットで「“鳥の巣”が鳥の糞だらけ」というニュースを見たような、というくらいの知識のわたしです。
が、おすすめしときます。
家庭の事情です。
■作品HP
※ちなみにHPはヤマダー作です。

ヴェントゥーラ…

火曜日, 6月 17th, 2008

昨晩は仕事が終わった足で文芸坐ラスト1本へ。
せっかくだからと帰りは副都心線に乗ろうと駅に行ったら「遅延」の表示。ま、急いでもないからいいかとホームに入ったけど、待てども待てども電車は来ない。30分近く待って来た電車はワラけるほど超ガラガラ。幽霊列車みたいだった。
ヴェントゥーラは時空を超えて黒い影のように町をさ迷い歩く。暗い廃墟にも明るい白いアパートにも、生きているのか死んでいるのかわからない黒い影がうごめいている。ヴェントゥーラ…
『コロッサル・ユース』は、自分がいつか見た夢のように、時々頭の中に断片的に映像が蘇り、なにかを思うでもなく考えるでもなく(たぶんそこに至る前に)また頭の奥深くに消え入ってしまう、やっかいな映画だったのだ、と鑑賞後日の今日この頃悩まされて思うのである。
ぼんやりしている時間が長いとろくなことは考えないわたしなので、ヴェントゥーラと対話するくらいの妄想の方が自分にとって健全だったりするかも、とも思ったりする。ある日わたしのアパートをヴェントゥーラが訪ねてくれるかもしれない、とか。わたしもヴェントゥーラの娘かもしれない、とか。
沖縄は梅雨が明けたそうだ。
『猫と庄造と二人のをんな』豊田四郎監督…見たことのないヒステリックグラマー香川京子にドキドキしっぱなしだった。
『挽歌』五所平之助監督…森雅之が久我美子にたぶらかされるか?“無邪気で奔放な美しいお嬢様”=久我美子?の壁に悩まされる2時間だった。

オタール・イオセリアーニ監督作品山形初上陸:『ここに幸あり』

木曜日, 6月 19th, 2008

かれこれ3年前からイオセリアーニ作品はシネマ忍者が山形初上映を狙っていたのに、ムービーオンさんにとられてしまいましたー。がっくり。
■ムービーオン
■『ここに幸あり』
2008年6月21日~ at ムービーオン
でもね、素晴らしい映画はどんな機会であってもたくさんの人に観てもらいたい!コアな映画ファンの多い山形で今までイオセリアーニが上映されてこなかったことが不自然すぎだんだ!…こんなにシネマ忍者的な作風であるイオセリアーニだけど、巨大シネコンのハイテク劇場でぜひご堪能下さい。そしてみんなファンになってくれたら、いつかシネマ忍者でイオセリアーニ映画祭を山形で実現したいものです・・・まじで・・・まじですよっ!

とんまでおたふく

土曜日, 6月 21st, 2008

今日は森山大道展を見に恵比寿・写美へ。来週で終わってしまうからかまあまあ混んでいてチケットも並んで入場したけど、やっぱり大判に焼かれた写真は心がざわざわするし目にひりひり刺激があるし、今日も朝からひどい頭痛で薬山ほど飲んでいたけどほんと行ってよかった。
ミーハーなので森山大道とかアラーキーとか梅佳代とか佐内正史とか、そこらへんの写真展しかわざわざ行かないけど、写真はやっぱり写真展で見てこそだね。写真集も持っているけど、撮った人の希望のサイズで焼かれたものを見てこそ、だと思う。
映画ばかり観ていると頭がばかになるよ、と母が言うけど、もう映画を観てない1日こそばかになりそうなわたしだけど、映画だってスクリーンで観てなんぼでしょ?劇場で観られることを見越して作られたものが映画なのだから。
ポニョに似てる、と最近言われる。
あと、三隅研次監督『なみだ川』の藤村志保の演じている町娘と中身が似てる、と言われる。「とんまでおたふく」だからだってさ。なにせあたまが悪いので、素直で正直で間の抜けたところがどうやらわたしの短所であり長所らしい。映画『なみだ川』の舞台はまさにわたしが生まれ育ったあたりなので、あながち育ち的には当たっているのかも。
ま、そのせいで損ばかり。今日も職場のいざこざに巻き込まれたしさー。
ま、とんまでおたふくで不謹慎なわたしですけど、これからもよろしく。
・清水宏監督『按摩と女』※ビデオ・・・こころがぐらぐらしました。
・三隅研次監督『かげろう傘』・・・町の女・新珠三千代のけなげさに涙しました。
・田中徳三監督『疵千両』・・・最近徳さんに夢中です。
・オタール・イオセリアーニ監督『落葉』・・・イオセリアーニといえばワイン!主人公の青年・ニコに惚れました。
・オタール・イオセリアーニ監督『歌うつぐみがおりました』・・・八方美人なわたしはまるでわたしを見ているようで、やっぱり短命かなと身にしみましたーとほほ。

黒沢清初期傑作選/青山真治 “北九州サーガ”一挙上映:新文芸坐オールナイト

土曜日, 6月 21st, 2008

2週連続でガタヤマ映画祭事務局Kくんが東京へやってきそうでこわい企画です。
■新文芸坐
それぞれ監督ご本人来場だそうです。わたしは『ドレミファ娘の血は騒ぐ』、観てないんで観たいですー。でも夜弱いんでオールナイトは無理。

映画『蟹工船』:仙台セントラルで上映

月曜日, 6月 23rd, 2008

そういえば最近本屋で平積みされている素敵な装丁のやつを見かけますね。こういう昔っぽい装丁の復刻、流行っているんですか???
■Amazon.co.jp
■仙台セントラルホール
で、映画の方はというと、俳優の山村聰の監督作品。
蟹工船というとわたしが思い出すのは、以前働いていた映画館の先輩がその職場のこと「蟹工船みたいだ」と言っていたこと、でしょうかー。

それはまた別の話

月曜日, 6月 23rd, 2008

土曜日はイナツとヤマダーとユーロスペース『コミュニストはセックスがお上手?』初日。はりきって初日に行くこともなかったのだけど、友人が少し関わっていたりたまたまイナツからお茶でもーと誘われていたし、ま、なんとなく、行ってみたというか。そしたら配給会社の人もユーロのスタッフもみーんなコミュニストTシャツ着てロビーにずらり並んでいて、かなりおもしろいことになっていた。お客も9割くらい埋まっていて雨なのになかなかの盛況。よかったねー。
映画も短くて見やすくて、ま、なんとなく「はははー」と見れるかるーいもので楽しめた。
映画が終わって道玄坂のアイリッシュパブで小一時間酒。みんなもちろんギネスだけどわたし苦手なのでKILKENNYというアイルランドのビールを飲んだらこれとても美味しかった。コミュ初日上がりの友人も合流して、酔っ払いガイジンだらけの店でやんややんやと、ヤマダー新居話、yusaはベルギーから帰ってきてもヤマダーにまだ気があるかどうか、“裕福な家に生まれてきたのも俺の才能”発言男の話、などなど。
帰りはもちろん副都心線。酔っ払っていたのでタモリ倶楽部並に大はしゃぎで乗った、と思う。
映画の初日も、土曜の夜の渋谷も、たまーになら楽しいね。
・増村保増監督『暖流』
・増村保増監督『好色一代男』
・アンドレ・マイヤー監督『コミュニストはセックスがお上手?』

女のよろめき

水曜日, 6月 25th, 2008

昨日の夜は突然の友人からの電話で、あまりよくない近況報告にわがことのように心が痛んで泣きながら寝たせいで朝はまぶたがぱんぱんにはれてしまって。
おまけに副都心線は今日も中途半端に遅れているし。
そんなわけで今日からヴェーラ通いがスタート。
これまで5,6本しか観たことがなかったけど、どれを観てもおもしろい、どれを観てもわたし好みだ、と1日目にして確信。場内でかかっている『秋津温泉』のサントラにもばかみたいに大興奮でココロオドル3週間のスタートなのだっ。
吉田喜重も成瀬巳喜男も女は身も心もぐらぐらしながら生きる生き物なのだ、と言っている気がする。
そしてマキノは、女は情にほだされて生きてゆくべき生き物だ、と言っている気がする。
おんななんて損だね。結局は惚れたもん負けなんだから。
・『情炎』吉田喜重監督
・『日本脱出』吉田喜重監督
・『水で書かれた物語』吉田喜重監督
・『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督

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