Archive for 12月, 2007

『鳳鳴(フォンミン) — 中国の記憶』:アテネ~上映会報告

日曜日, 12月 16th, 2007

12月1日からの15日間、東京はお茶の水にあるアテネフランセ文化センターにて、山形映画祭03にて大賞を受賞した『鉄西区』が上映されていた。わたしは以前に山形で3部すべて観ていたのだけど、どうも足が向いてしまって、今回も3部だけ再び鑑賞した。平日の夕方の回だったけど、これもまずまずの客入りで驚いた。

特集“荷風と谷崎”:ラピュタ阿佐ヶ谷

日曜日, 12月 16th, 2007

われらが瀬々監督も挑んだ『刺青』ですが、今回のラピュタ「特集・荷風と谷崎」では、増村版と曾根中生版を上映。『墨東綺譚』は豊田四郎版と新藤兼人版だったり、『痴人の愛』は木村恵吾監督の49年版(京マチ子)と60年版(叶順子)と、同じタイトルで別版を上映する試み、粋な企画だなあさすがだなあと思います。
山形でこういう名画座があったら、みなさん行きますか???
■ラピュタ阿佐ヶ谷
・・・ちなみに、忍者社長は2007年ベスト3に瀬々敬久版『刺青』を選んでいます。

溝口作品『東京行進曲』鑑賞旅行計画:“やまがた美女列伝”再び

日曜日, 12月 16th, 2007

今年の山形映画祭07の隠れた人気企画“やまがた美女列伝”が、金曜上映会にいよいよ登場します。映画祭ではアズ4階大会議室が会場だったので、鑑賞環境としてはいまいちだったはずなんですが、金曜上映会は山形映画祭が誇るライブラリー試写室での上映なのでその点は申し分ないと思います。あれだけの貴重な作品の貴重な上映であれば、やっぱり劇場で見たいもの。わたしだってそう思います。観たけど、もう一回観たい!何度でも観たい!
冬の山形を知らない山形映画祭ファンのみなさま、どうぞ温泉宿のご予約などされて、一度極寒の山形へ長靴履いてお出かけになってみてはいかがですか?
■山形映画祭金曜上映会
“やまがた美女列伝” 2008年1月11日(金)14:00~/19:00~
ま、「朝、東京を出発~昼は山形駅前でそばでも食って~14:00の回を鑑賞~夜は銀山温泉」。

小川紳介全作品上映:神戸映画資料館

日曜日, 12月 16th, 2007

ドキ山参加型関西人のみなさまに朗報です。
神戸映画資料館にて「小川紳介全作品上映」がスタートとのこと。
また、山形映画祭でもおなじみの映画評論家・山根貞男氏による定期講義「加藤泰の世界」もスタート。
・・・これ、へたに映画学校通うより、ここに通いつめた方がよっぽど映画の勉強になるんじゃないでしょうかねえええ~。
■神戸映画資料館
※プラネット映画資料図書館もまだあるのでしょ???

すべて終わりました

日曜日, 12月 16th, 2007

もう映画祭日記は書くのやめます。「もういまさら」な気持ちで満ち満ちてしまいました。
その後の経過を報告すると、
・期間雇用スタッフのアンケートを実施して、まとめたものを映画祭事務局に提出しました。
・個人的に意見書を作って提出しました。
・映画祭参加者を思いつく範囲で誘って「東京いも煮会」を開催し、いろいろ反省しました。
・事務局の日下部氏を百叩きしました。
相変わらず偉そうです、わたし。

あらくれ

日曜日, 12月 16th, 2007

『あらくれ』という映画を初めて観た。どうも居心地の悪い映画。なぜならわたしもあらくれだから。高峰秀子という女優は、わたしは個人的にはおとなしい奥さん役などではなく、この『あらくれ』や『渡り鳥いつ帰る』なんかのチャキチャキした女を演じた時の方が魅力的だと思う。映画の中で高峰秀子は上原謙や加東大介やはたまた女優さん相手にも大立ち回りをしてみせるという、わたしたち観客はただひれふして(精神的にだけど)その一部始終をばつが悪いみたいにちらちら横目で見ているしかない、そんな気まずさ半分わくわく感半分の場面が全編にちりばめてあって、なにより楽しいのは、そんなあらくれでも情に流されやすいので、たいていのことを水に流し、ひょうひょうと生き抜いてゆく。男運がないのもあらくれの特徴。そして、働き者だ。暴れん坊でばか正直でがんばりやで情にほだされやすく男運がない、しかし映画を観終わるころにはみんな(多分)彼女に夢中なのだ。・・・わたしのどこが似ているのか?同じ回を観ていた同居人からニヤニヤ顔で「おい、あらくれ」と声をかけられ帰り道。でもね、きっとみんなそんなあらくれなわたしに夢中なんだな、と心の中でうぬぼれてみる。
でもね、あらくれ、だよ。
女だてらに荒くれ者、だよ。
勘違いできないよ、あらくれだもん。
やっぱり家に着く頃にはすっかり心荒くれて、酒飲んで酔っ払ってちゃぶ台ひっくり返して、・・・といった気分でテレビ見ながらひとり晩酌。
ま、映画は傑作だったので、興味がある人はぜひ。
わたしと同じ、あらくれ女なあなたにおすすめです。
“女の生き様映画祭(仮)”には、『西鶴一代女』『女は二度生まれる』『喜劇女は度胸』『(秘)女郎責め地獄』と併せて、上映プログラムに入れたい一本です。
★『あらくれ』(成瀬巳喜男監督・57年)
※DVD可されていないみたいなんで、どっかで上映した時にでも。
以下、いつもの鑑賞記録。
『雪国』・・・やっぱり岸恵子は苦手です。
『くちづけ』・・・何度観てもすばらしい。
『東京暮色』・・・小津作品の中では異色作というか、暗いから人気がないということですが、わたしは大いに気に入りました。というか泣いてしまいました。有馬稲子、最高です。
『眠り姫』・・・ニシヤンの声にどきどきしました。
『once ダブリンの街角で』・・・穏やかな映画なのに変な気分になりました。感動ではなく動揺。
『呉清源 極みの棋譜』・・・チャン・チェンは坊主あたまなので、「牯嶺街少年殺人事件」の時どんな顔で出ていたかを久しぶりに思い出してきゅんとしてしまいました。
『鉄西区 第3部』・・・2度目ですがやっぱり眠くなりませんでした。親子の話が特に好きです。あと、おやじたちのくだらない話の内容がたまりません。近所の家で夫婦交換した話とか、最高です。
『ALWAYS 続三丁目の夕日』・・・やはり続編はいらなかったと思います。でも才能のある監督だと思います、山崎さん。見た目も結構好みです、山崎さん。
『鳳鳴(フォンミン) — 中国の記憶』・・・眠くなりました。なんでこの人の話を聞かないといけないんだろう、この人誰なんだろう、この人に興味ないなあ・・・と居眠りをしてしまうのですが、やがて時間が経過するにつれ、彼女を受け入れてしまっている自分がいて、彼女との時間をいとおしく感じてきてしまい、いつかこの時間に終わりが来ることにさびしささえ覚えたころ、映画は終わります。まったく知らない遠く離れた地に暮らすおばあさんと過ごした濃密な時間、不思議です。
『夜の診察室』・・・昔こんなエロコメディドラマがわんさかあったなあと懐かしくなりました。現代のテレビドラマからこの手のジャンルがなくなったのはなぜでしょう?
『八月の濡れた砂』・・・小出恵介とそっくりな青年が主人公だったので、まるでパッチギでした。青春のばかやろー!

ペギー・スーの結婚

火曜日, 12月 18th, 2007

『ペギー・スーの結婚』をテレビで観る。
コッポラの映画というのは、はっきり言って意識的に観ている映画は一本もない。いつだってテレビでやっているのをなんとなく観ていて観た気になっているという感じで、これは、西部劇とかヒッチコックの映画とか裕次郎映画とか若大将映画とか「仁義なき戦いシリーズ」とか「つりバカシリーズ」とか…とにかくこれらのような、子供の頃から父親がテレビで観ていたものを脇でなんとなく宿題とかお絵かきしながら観ていた、という程度のものがたくさんあって、これらを「観たことがある映画」と言っていいものか、実は最近迷っていたのだ。
なぜ迷ったか?というと、定期的に話す機会のある映画配給宣伝の仕事をしているHさんというおじさんがいて、その人から「おまえはヒッチコックもろくに観てなくてなにがドライヤーだ!」と怒られたからなのだけど、このお話をもう少し説明すると、すました顔したシネフィル気取りの若者が大嫌いなHさん、わたしのことをシネフィルだと誤解していて、会えばいつだって最近観た映画の話をし出しては喧嘩を売ってきて、まるで親の敵のようにわーわーとこういった「おまえらシネフィルはなあ~」節を振りかざしてくるのである。ま、わたしはシネフィルではないし、わたしもシネフィルは苦手なので、特に抵抗もせずにおもしろ楽しく怒れらているのだけど、半ば当たり屋的な説教話なのに聞いていると「確かになあ」と納得してしまうことがあったりする。そのひとつが、「ヒッチコックもろくに観てないのになにがドライヤーだ!」という話。
カール・ドライヤーの映画は確かにわたしは好きなので4本くらい観ているのだけど、それはたまたまスクリーンで見る機会があり出会えたというだけの、タイミングがよかったというだけの話。なぜヒッチコックを観ていないかというと、①スクリーンで観れる機会がない②けれどわたしは基本的に自宅でDVD鑑賞はしない、本当にタイミングが悪くてめぐりあえていないだけの単純な理由であったりするのだが、Hさんにはそんな言い訳は通用しないので、やっぱりわーわーと叱られっぱなし。
しかし、ヒッチコックは観たことないわけではない、と言いたくなるのだ。だって、NHK衛星第2で放映していたものはチラチラ観た覚えがあるのだもの。けれど、こういった口論の中では、そいういう鑑賞状態のものを「観たことある」と言っていいものか、口ごもってしまう。所詮、アホな中学生のわたしが観た記憶なので「こわかった」とかそんなもんしか感想としても記憶にないのだから。
・・・といった具合の、ま、くだらない話なのだけど、みなさんはどうなんだろう?
同居人に聞いてみたら「自分が観たと思っていたら観たでいいんじゃない?でも、ま、自信がないなら観たとは言わないほうがいいかもね。」やっぱりわたしはどれも自信がないので、観たとは言わないことにしよう。いつまでだってHおやじに叱られてやるやい。
で、『ペギー・スーの結婚』。
これまで出会った人で好きな映画にあげるひとが何人かいたのでタイトルは憶えていたし、レンタル屋の鬼だった山形時代には何度か借りようかと迷った映画ではあったので、たまたま休日だったこともあり軽い気持ちで観たのだけど、これが目も心も釘付けにおもしろかった。なんも珍しさはないストーリーで、決して結末に期待するとかそういう気もおこらないのに、ペギー・スーといういたって普通の女性に興味がひかれて、“あんな目にこんな目にあってラストはそういう方向だろう”なんてわかっていながらも、このペギー・スーがどんな顔してどんな風にこなしてゆくのかが気になって釘付け、といった気分であった。あれは、なんでしょう、日本でいったら、松坂慶子がタイムスリップして、しかも高校時代の恋人は小栗旬、みたいな感じなんでしょうか?ニコジはまだ髪はあったはあったけど、M字がやばい感じが当時からあって、なんだか顔も長いし、今現在のこざっぱりはげてしまった感じの方が愛らしい気がしたなあ。
なんだかんだいって、テレ東「午後のロードショー」は結構観るけど、年をとったせいか、日本語吹替だからさあ~なんてこだわりはあんまり気にならなくなったんだよね。とかいうと、先にさんざん語った「わたしは家ではDVD観ない派」のこだわりに矛盾が・・・。
あ、ちなみに、今年「午後のロードショー」で観た映画の中では百恵ちゃんの『春琴抄』も傑作だった!
■『ペギー・スーの結婚』
■『春琴抄』

あけましておめでとうございます。

月曜日, 12月 31st, 2007

あけましておめでとうございます。
2007年のシネマ忍者は上映会こそ行いませんでしたが、現在私たちが一番重要視している「宴会活動」はかなり充実した年になりました。
例えば春の花見。
散り行く桜をめでながら、季節の移り変わりをおいしい料理と味わい、酔っ払いました。
夏は食べ歩きツアー。
いろんな郷土の有名人の墓をビール片手に探索し、酔っ払いました。
秋は芋煮会。
山形の郷土料理やわざわざ持参した七輪で作る焼き物に舌鼓を打ちながら、酔っ払いました。
冬はクリスマス会。
まちわびの贅を尽くしたご馳走と各自持ち寄りのアルコール類で酔っ払いました。
2008年も今年以上においしく酔っ払える年でありたいです。

シネマ忍者について

シネマ忍者について
シネマ忍者概要
シネマ忍者活動報告

MENU


最近の記事


最近反応があった記事