Archive for 5月, 2005

おわらない物語-アビバの場合-

月曜日, 5月 2nd, 2005

第61回ヴェネチア映画祭コンペティション部門正式出品作品。「母親になりたい」と願う女の子アビバを、まるで「またの日の知華」ばりに8人が入れ替わりそれぞれのエピソードを演じるリリカル・ストーリー。時空を超えた少女の冒険ものがたりは、まるで「不思議の国のアリス」、はたまた「オズの魔法使い」を思わせるメルヘンチックなスイート・テイストと、トッド・ソロンズおなじみの辛口テイストが心地よくも複雑なおもしろ世界を作り出している。
『ウェルカム・ドールハウス』『ハピネス』『ストーリーテリング』の鬼才トッド・ソロンズ待望の最新作!
■『おわらない物語-アビバの場合-』
今夏、シネマライズにて公開予定

間取り相談室

水曜日, 5月 4th, 2005

マドリスト・佐藤和歌子さんの間取り本第二弾。前作ではさまざまな「おもしろ間取り」を紹介してくれましたが、このたびは、全国のそんなおかしげな間取りにお住まいの方々からの相談に佐藤さんがお答えする、という内容。間取り図と相談者の相談事、そしてそれに対する佐藤さんの絶妙なつっこみコメント。ぱらぱら読めちゃいます。立ち読みでも正味10分だけど、カバーや装丁など凝っているので、おそばにおいて置きたい一冊ではあります。
■Amazon

ニワトリはハダシだ

水曜日, 5月 4th, 2005

あー、もう観れないかと思っていたので、とってもうれしいです。20年前に作られた『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』の続編的映画。内容はちょっと過激だけど、実力派かつ愛嬌あるすてきなキャストたちの魅力で楽しい映画に仕上がっているらしいです。しぶいけどね、原田芳雄とか倍賞美津子とか大好きです。
■セントラル劇場
■『ニワトリはハダシだ』

忍者+銀幕企画「YUMENO」、プレイガイド発売中!

水曜日, 5月 4th, 2005

シネマ忍者と銀幕倶楽部が力強くおすすめする映画『YUMENO-ユメノー』、上映会はいよいよ今月です。お得な前売券発売中ですので、みなさん遠慮せずにぜひともお求めください。
《みどころ①》
寺島進ファン必見!寺島さんらし~い渋くて臭う役どころで登場です。出番はそれほど多くないけど、十分に重要な、印象に残る役どころです。
■プレイガイド:八文字屋POOLにて発売中!!!
※遠方の方はメールでの取り置きもできます。こちらもご遠慮なくぜひ。

今年のカンヌ映画祭

金曜日, 5月 6th, 2005

今さらですが、今年のカンヌの話題。ちょうどうちのHPが壊れていた時に盛り上がっていたもので、ここで話題にするの忘れてましたー。
コンペにひさびさの日本映画、実はカンヌ常連の小林政広監督「バッシング」が入ってました。他、なんたらかんたらそれぞれの部門に青山真治監督、鈴木清順監督、小栗康平監督、柳町光男監督らの新作が招待。しかも、批評家週間にはぴあ入選作の「運命じゃない人」が招待。すごいね、ぴあからカンヌかー。カメラドールとっちゃうかも。
■ムービープラス・カンヌ特集
※いろいろある中でも見やすいでした。

荒井良二絵本原画展、あしたから!

月曜日, 5月 9th, 2005

あしたからです、荒井良二絵本原画展。
■荒井良二絵本原画展
2005年5月9日(月)~20日(金)
平日15:00~17:00/土日10:00~17:00
会場:東北芸術工科大学 こども芸術教育研究センター
料金:入場無料
■イベント
トークショー「荒井良二氏と小野明氏のトークショー」
日時:2005年5月15日(日)14:00~15:00
会場:東北芸術工科大学 こども芸術教育研究センター
定員:150名(入場無料)
※申込締切:2005年5月13日(金)17:00締切
問:東北芸術工科大学 こども芸術教育研究センター
TEL:023-627-2351

小指の思い出

月曜日, 5月 9th, 2005

この連休は特に休みもなく働いていたので、いつもと変わらない普通の毎日だった。強いて言えば、家内で冠婚葬祭事があったので、それで親戚の多い我が家は家の中が中国のごとく人口密度があがって、ひどくストレスがたまった、ということなどがあったくらいだ。
その冠婚葬祭事というのは、兄の結婚式であった。
県外に住んでいる兄は、やれ盲腸だ、やれヘルニアだ、やれやぶ蚊にさされた、やれ十二指腸だ、…と、とにかくおかしな急病で一年中騒がしくしている人で、普段はお堅い仕事に就くいたって特徴のないサラリーマンだ。県外在住なので、結婚式もその暮す土地で開かれた。嫁はわたしよりも一つ若く、これまたしっかりしたかわいらしい、そして余計な趣味など持たない堅実な女性なのだった。結婚式は俗にいう「レストラン・ウエディング」とかいう様式で行われ、人前挙式と披露宴がレストランの1フロアで簡単に行われるやり方、食べなれないフランス料理のフルコースを前に、同席していた92歳のおばあちゃんは目を白黒させていた。
余興などはなく、ただ友人たちが次々にだらだらとマイクの前でお祝いの言葉をのべていた。
家族といえども、「結婚式」というものにてんで興味のないわたしは、なんだか気もそぞろ、ただただ無駄に疲れたなあとぼんやりしていたら、親戚のおばさんが兄の思い出話など始めたので、わたしもあれこれ思い出をめぐらせた。
兄は目だってドジだった。
小学校のころ、放課後に校庭で遊んでから帰宅すると決まってランドセルを学校に忘れてきた。また、マンガを読みながら道を歩いていて、電信柱にぶつかって鼻血たらして泣きながら帰ってきたこともあった。兄妹けんかでは、勝っても負けても必ず兄が泣いた。いつだってわたしが掘った落とし穴に落ちるお役目の兄だった。
そして、ひどく単純な男だった。
たぶんわたしが小学生の頃に流行った、田原俊彦が先生役の学園ものドラマを見ながら「おれ、学校の先生になる」と泣きながら言っていたけど、ほんとに教師になってしまった。
この頃から、気持ちの悪い男だなあと思っていたけど、このたびの結婚式に参列して、妙に納得ができた。まとまりよく、筋の通った生き方をしているやつだ。矛盾点がない。一貫して、平凡である。わたしの横道すれすれ人生とは真逆である。平凡でもいい、幸せならなによりだ。しかし、まとまりよい生き方とは、わたしにとってどうも気味のわることだったりするのだった。
兄妹だけど、ひどくものの考え方が違う。
会えばいがみ合いばかりだけど、兄がお堅い職業に就いているおかげで、我が家ではわたしのいい加減な生活がどうにか許されているところがある。ひとりが立派にやってるから、こいつは、ま、いっか、という、あまやかしがある。
家族とは、こうやって、崩したり再構成したり、さまざま形を変えながらそれでもなくならずにここにあるものなのだなあ、などと、初めて考える、おもしろい機会だった。

ETV特集「ロシアの映像詩人 ノルシュテイン 日本をゆく」

火曜日, 5月 10th, 2005

アニメーションに詳しくなくとも、ノルシュテインの名前は知る人が多いのでは?・・・なーんて私はまったく詳しくない人ですので、名前とどんな感じの作品を作る人なのか~くらいしか知識がありません。日本のアニメは世界的に高い評価を受けていますが、ノルシュテインも日本のアニメーションにはとても注目しているのだそう。そんな彼の来日に密着した興味深いドキュメンタリー。6月のセントラル劇場での上映に先駆けて、東北人にはちょうどよい予習になりそうです。
■NHK教育テレビ「ETV特集」
2005年5月14日(土)22:00~
「ロシアの映像詩人 ノルシュテイン 日本をゆく」

あ!瀬々監督が忍者Tシャツ着てるよ・・・

水曜日, 5月 11th, 2005

昨年12月のエロス番長にゲストとしておいでいただいた瀬々敬久監督の新作「肌の隙間」が、今月末よりユーロスペースにて公開。それを受けてのインタビュー(「CINEMA TOPICS ONLINE」HP)の瀬々監督の写真に注目・・・あれ?これは!シネマ忍者Tシャツだー!
・・・ほんと、すみません。ありがとうございます(涙。激しく感動しています。。。
■CINEMA TOPICS ONLINE
■ユーロスペース

いったりきたり

木曜日, 5月 12th, 2005

このところ、キリンジを聴く日々です。
冬にはキセルが聴きたくなったし、夏にはフリッパーズ・ギターを聴きたくなります。秋はあんまり記憶にない。昨日友人からキャロル・キングのカーネギーホールのライブ盤を借りたので、昨日今日はそれを聴いています。これこそ秋の夜長に合う一枚でしょうか。
昨日はセントラル劇場で「犬猫」を鑑賞。実はわたしは未見なのでした。忍者の中の3名が昨年末に東京で観てきて、「こりゃ傑作」とそろいもそろってうなったもので、このたびの忍者上映が決まったという経緯。わたしの場合、宣伝戦略を考える手前、作品を観ないまま忍者上映会を迎えるのがいやなのです。幸いこれまでの忍者の作品は、事前に観ることができた場合が多く、今回はあきらめていたところ思わずセントラルさんでの公開が決まり、めでたくぎりぎり観ることができた次第でした。ラッキー。
「犬猫」は、迷うことなく大声で「傑作です!」と断言できる素晴らしい映画です。犬のような女の子と猫のような女の子、「犬猿」ではないところが関係を微妙にしている幼なじみのふたりの女の子が、何の因果か共同生活するはめになった、「ある日日」を綴った物語。この、なにってことはないお話を、シンプルかつ繊細なタッチで、片意地もはらず、へたな小細工などに頼ることもなく、いままでの「女性監督ならでは」とは全く違った趣の、テイストの、冷静と情熱のあいだをしっかりおさえた、確固たる世界観を持って演出されている、上質のドラマです。その「上質さ」は、もしかしたら小津映画に感じる、あの質感ではないかと思います。実に「丁寧さ」を感じます、描き方にも仕事(スタッフ含め、特に照明が素晴らしい!)にも。
しかし、なんと言っても、榎本加奈子。
あんな榎本加奈子は見た事がない。たぶん女性の多くは、榎本加奈子を好きではないと思う。なのに、しかし、この映画では、観ている大多数の女性が、榎本加奈子演じるヨーコに感情移入することになります。なんだかおかしな現象です。整った小顔には不似合いの大きな黒ぶちメガネ、手の指には包帯がぐるぐるまきでいやにぶっとく目立っている。華奢で女の子らしい体系なのに、大き目のしましまTシャツにがぼがぼのジーンズは、なんだかバランスの悪い着こなし。本来の榎本加奈子らしさ(女女しいむんむんした感じ)はすべて封印されてしまって、さえない風貌の榎本加奈子がいつだって不機嫌にへの字口で登場する。それもどうも自然に見れてしまうから不思議。もしこの先榎本加奈子が、かの野球選手と結婚してこのまま芸能界引退とかしてしまっても、これは輝かしい記念すべき最後の主演映画となったと思います。むしろ「最後がこの映画でよかったよ、あんた」とさえ言いたい気持ちです。
だって、この映画は、まぎれもなく日本映画の歴史に残る名作なのですから。
伝説は8㎜版からはじまっているので、忍者ではぜひこちらのオリジナル版の鑑賞機会も設けたいと思っています。「スウィングガールズ」の矢口さんも出演していることだし。
…しかし。
作品がよかっただけに、これをたくさんの人たちに観せられないと、ほんとに悔しいです。でも、うまい宣伝アイデアがみつからない!東京では「東京カリ―番長」(カレー本とか出している人たち)をゲストに招いたカレーを食べるイベントや、主演の藤田陽子がうたうイベント(彼女は映画「茶の味」のテーマソングを歌っていました)、「犬猫新聞」なる手づくり感たっぷりのフリペを雑貨屋やカフェーに配る…などなどの作戦が行われていた模様なのだけど、さて、ガタヤマで通用するものがこの中にありますかどうか。昨年忍者で計画していた「カリ―・クレイジー」というイベント、河原で爆音テクノを聴きながらカレーを食べて踊る、という内容で秋にやろうと思っていたのに、リーダーのヤマダ―の都合でぽしゃってしまった、ということがありました。なんなら、これ、再起案させましょうか?たしかにこの映画では、カレーをおいしそうに食べているのですよ。
そういえば、smtでつくば写真美術館展を見てきたのですが、こちらも素晴らしかったでした。
あっちへふらふら、こっちへふらふら。心がゆらいでいる時は、身もふらついていると意外にうまいバランスで過ごせるのです。
とにかく、「犬猫」。どうにかどうにか。

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