Archive for 4月, 2005

春じたく

土曜日, 4月 2nd, 2005

引っ越ししたくなりました。
今日は4月1日。職場でも人の入れ替わりなどがあり、慣れた場所ながらちょっと人見知りムード漂う居心地の悪さなど感じた一日でした。目にする広告や雑誌には、やたらと「新生活」という文字がおどるし、昨日も今日もなんら変わる予定もないわたしは、なんだかおいてけぼり気分です。
それでも、先週末は、仕事がおわってわさわさと高速バスにとびのり、ひとり東京くんだりまで逃避行してまいりました。プチ家出。もう帰ってこないつもりだったけど、居候先の主人からやんわりと“帰れビーム”を出されてしまったので、あえなく三日で挫折。なんら変わらず、今週もスタートしたのでした。
このたびの東京滞在中は、めずらしく映画鑑賞は3本だけ。そのほかは、そこいらをうろうろ、散歩していました。中央線ツアー三日間の旅。桜の開花予想が日々先送りされていく中、それでも東京はもうすっかり春。梅や白木蓮の花が咲き乱れ、花粉症で冒された嗅覚をかろうじてはたらかせ、どっぷり春を体感してきました。
滞在先の主人から「阿佐ヶ谷住宅」を案内してもらいました。建築やデザイン関係にお強い方ならご存知かもしれないですが、「月曜日のユカ」で加賀まりこが住んでいた平屋のような、米軍あたりの匂いも感じる、いにしえのモダンな魅力が残る集合住宅街です。住んでいる方はまだいらっしゃるようでしたが、新規入居の申し込みはもうしていないとか。むしろ、立ち退かせてすべて建替えるなんて話まで出ていて、その反対運動などもおきているとかいないとか。
住宅街にはなぜか夏みかんの木がたくさんあって、わたしはなんだか松谷みよ子の本のお話など思い出しながら、ぽかんと口をあけて木を見上げていました。すると、団地のお庭でお孫さんとバトミントンをしていたご婦人から声をかけられ、彼女が収穫した中からみっつ、くれてよこしたのでした。わたしはよだれでもたらしていたのかしらん?とにかくうれしくてうれしくて。にんまりが止まりませんでした。
持ち帰った夏みかん、「わたしの少女時代の味だから、マーマレードにでもしたらよいかも」というご婦人の言葉を思い出しながら、むしろ彼女の少女時代の味にふれてこそだ!と思い、むいてみることにしました。んんんー、目の玉が少しずり出るくらいのすっぱさでした。でも、味は濃くて、そのうまみにやみつきになってしまい、1度ですっかり食べきってしまいました。
なんだか、ほっこりしました。
なんだか、考えました。
人は、知らずに人を幸せな気分にさせたり、最悪な気分にさせたり。そんなことを考えました。
いいこともわるいことも、おもてに出なければ遭遇することもなく、これはこれは、この際「新生活キャンペーン」にのっかって、いざどちらかへ飛び出していきたい!
そんなわけで、引っ越ししたくなったのでした。
帰りの日、高円寺界隈の不動産屋をちらほらのぞいてみたけれど、ふっと、あっと、頭をよぎったのは、シネマ忍者のこと。あー、そうか、6月の上映会が終わるまでは山形におらねばいかんのか。
どちらにせよ、わたしは6月にまた失職します。
明日からどこにいってもなにやっても平気。そんな生活がよいのか悪いのか。自由とはなんだ?生活とはなんだ?今年はこのあたり、自分にとってはどうなのか、を考える1年にしたいと思います。

タイガー&ドラゴン

日曜日, 4月 3rd, 2005

待望の初監督映画「真夜中の弥次さん喜多さん」も公開が始まったクドカンさん、書き下ろしドラマ「タイガー&ドラゴン」が話題です。まったく最近は連続ドラマを毎週欠かさず見る作業ができなくなっているのですが、今回はなるべく挫けずみたいなあと思っています。蒼井優も出ているし。
■「タイガー&ドラゴン」
2005年4月15日(金)スタート
TBS系テレビ局にて毎週金曜午後10時より放映
※プロローグ的に放映された2時間ドラマ版を見逃した方は、DVDで事前に予習しておこう!

愛の神、エロス

日曜日, 4月 3rd, 2005

「2046」のチャン.ツイイーは、とってもエロかった!露出はほとんどなかったのに、立ち振る舞いからその姿まで、艶々してきれいでしたー。
しかし、エロスってなんですかね?
ウォン・カーウァイ、スティーブン・ソダーバーグ、そしてミケランジェロ・アントニオーニ。カンヌ映画祭を制した3人の巨匠監督が「エロスの純愛」をテーマにオムニバスを製作した映画「愛の神、エロス」。予告編を観ただけでぞくぞくしてしまいましたー。
こわいけどのぞいてみたいエロスの世界。どきどきするけど観に行きたいです。
■『愛の神、エロス』

ミリオンダラー.ベイビー

日曜日, 4月 3rd, 2005

アカデミー賞を制したイーストウッド監督最新作『ミリオンダラー・ベイビー』、「アカデミー賞作品だから」という理由でもなく、誰もが公開を心待ちにしているのでしょ?その待望の公開初日が決まったようです。
2005年5月28日。
はてさて、春からさまざま話題作が公開ラッシュで、一気に夏まで駆け抜けるー感じですね。そして気がついたら今度は夏休み映画公開ラッシュ。映画業界って大変ですねえ。観る方も負けずに大変ですけど。
■『ミリオンダラー.ベイビー』
2005年5月28日(土)公開

オペレッタ狸御殿

月曜日, 4月 4th, 2005

あ、永瀬たぬきだ!...ポスターを見ると、いろんな人がたぬきになってました。狸楽団としてスカパラも登場するとか。とにかく見所もりだくさんです。
「狸と人は恋に落ちてはなりませぬ」、あたりまえです。
ハリウッド女優.チャン.ツイイーとオダギリ.ジョーが主演です。ミュージカル映画です。清順ワールド全開です、きっと。
■『オペレッタ狸御殿』
2005年5月28日(土)公開

今週の金曜上映会

水曜日, 4月 6th, 2005

今回は、古典を見よう~!ということで、英国ドキュメンタリー映画の傑作を5本上映します。ジョン・グリアスン率いる作家たちが1930年代から40年代、世界のドキュメンタリー映画製作をリードし、以降の劇映画にも大きな影響を与えたといわれています。上映開始時間は午後2時と6時半で、2回上映です。全部見ても2時間半ぐらいです。
会場でお会いしましょう。詳しくは映画祭のホームページをご覧ください。
(※映画祭スタッフ.親分からいただいたメールより抜粋いたしました。謝々!)
■山形国際ドキュメンタリー映画祭
2005年4月8日(金)
場所:山形市落合.ビッグウイング・ドキュメンタリライブラリー試写室
時間:午後2時/午後6時半(2回上映)
料金:会員制・会員は無料(当日入会可。会費は半年で1000円)

絵本作家による原画展.ワークショップ

水曜日, 4月 6th, 2005

そう、これこれ。このチラシですよ。BBSで話題に出た荒井良二さんが書いた「エヴァとステファンと素敵な家族」のチラシ。
が、こちらは原画展のお話。
東北芸術工科大学付属の「こども芸術教育研究センター」というところで、5月に子供向けのワークショップが開催されます。その講師に荒井さんが招かれるとか。その関係で、同会場にて荒井良二さんの絵本原画展が開催されるそう。なんだかタイムリーな話題でした。願ったりかなったりだ。
■東北芸術工科大学
※ネットにはまだ情報が載っていませんでした。(4/5現在)詳細は情報掲載され次第ご確認ください。わたしも確認しますけど。
2005年5月9日(月)~5月21日(土)/入場無料

シネマ忍者+銀幕倶楽部presents『YUMENO-ユメノ-』上映会

水曜日, 4月 6th, 2005

5月もやります、上映会。
昨年12月の「ユダ」に引き続き、社会派映画第二弾『YUMENO-ユメノ-』上映会。
■シネマ忍者+銀幕倶楽部presents
『YUMENO-ユメノ-』上映会
2005年5月22日(日)
ドキュメンタリーライブラリー試写室(山形市落合・ビックウイング内)
上映作品:『YUMENO-ユメノ-』ほか1本
上映時間:『YUMENO-ユメノ-』14:30~/18:30~
※17:00より「おまけ上映」あり
入場料金:前売1000円/当日1200円
問:シネマ忍者
これも「ユダ」同様、実際にあった事件をモチーフに、瀬々敬久監督作品の脚本で知られる井土紀州氏が極上の脚本を書き下ろしました。テレビ番組のディレクター・放送作家などを経て、ピンク映画の世界へ飛び込んだ新鋭・鎌田義孝の一般映画初監督作品。北海道を舞台に、ある少年事件と、それをきっかけに出会う三人の少年少女の、果てのない旅路を描いたロードムービー。
ちなみに、音楽は「EUREKA」(青山真治監督)の山田勳生。北海道の荘厳な雪景色と、少年たちの悲哀に満ちた瞳にぴったりの、クールだけどやさしいメロディが、映画全体を包み込みます。
出演は、主人公のユメノをはじめ、流離う少年少女役には新人を起用。それだけに、体当たりの新鮮な演技が目を引きます。しかし、脇を固める俳優陣はかなり個性的。主人公の母親役の内田春菊は、自ら出演を希望したのだそう。寺島進も、出番は少ないながら物語には重要な、かなり強烈な役どころで登場します。若手新人俳優たちとベテラン俳優たちが、うまいバランスで共存している映画なのです。
実のところ、わたしも鎌田監督についてはあまりよく知りませんでした。このたびは、銀幕倶楽部さんのナビゲートで立ち上がった企画でして、わたしたちも新しい才能を見たい!という実にシンプルな興味でのっかってしまいました。
しかし!
予想以上におもしろい映画でした!!!
時を同じくして、山形ではこの冬、テレビ版「Deep Love」が深夜に放映されていて、わたしはたまたま観ることが多かったのですが、その演出も鎌田氏だったのだとか。映画版はさておき、ドラマ版はけっこういけたのです。カットとかおもしろいの撮っているなあとか、思っていたところの、この情報。ガッテン、納得したのでした。
北海道というと、わたしは小林政広監督の映画を思い出します。「KOROSHI 殺し」とか「歩く、人」とか、私は好きな映画です。雪が、雪景色が、冷たくも温かくも見えて、すごいなあと思ったと思います。北海道の冬の風景が、物語に重要な要素になっているのです。
あの感じと、すごく似ていると思いました。
社会派!社会派映画といえば、われらが瀬々敬久監督。忍者Tシャツは着てくれているでしょうか?実際にあった事件を脚本に起こすという作業を瀬々監督と行ってきた井土氏を迎えたことにより、この映画は陳腐なものにならず、よりリアルなものとなったに違いありません。
しかし、瀬々映画と違うところは、暴力もエロスも、あまり登場しないということ。刺激のある描写をあえて控えることによって生まれる静寂が、より怖さや哀しさをかきたてるのです。
そのあたりは、鎌田監督の作風なのでしょうか?
当日は、おまけ上映として、鎌田監督の作品をもう1作品上映します。「YUMENO」を鑑賞される方どなたさまもご覧いただけます。ただ、R-18指定です。ご了承の上、ご覧ください。
そんなわけで、忍者+銀幕predents企画、よろしくお願いします。

身の丈

水曜日, 4月 6th, 2005

山形新聞の連載「土曜エッセー」がこのたび終わってしまった。
この枠で山形市在住の作家.高橋義夫さんが書いている文章が、いつもおもしろくて楽しみにしていた。時代小説とか書く方なので、だいぶお堅い方だという印象を持っていたけど、この枠での高橋氏のネタは、山形のキャバレー最盛期のことや、昔の人は美人画で萌えたのか?など、なんだか俗っぽいことばかり書いていて、はたして本当はどんな方なのかはわからないけれども、とにかくおもしろかった。山形に根ざしたそういった話題というのは、なにかに書き残されているわけでもなく、先人に聞くよりほかない。高橋氏は相当の飲み歩き好きのようで、山形の繁華街の今昔話をさまざま知っているみたいだった。そして、温泉好きでもあるようだ。
高橋氏のエッセーを読むと、山形とな、なんともおもしろいところではないか、と思ってしまう。
つまらんつまらん、と、この山形で暮していることは、もしかしたらつまらないのは自分自身で、山形はつまるところ、おもしろいところなのかもしれない、と思った。
さえない自分は、さえない山形のせいではなく、やっぱりさえない自分のせい?
さて。
ぜんぜん違うけどなんだか似てる2本の映画を観た。
「サイドウェイ」というアメリカ映画を観た。
理想の女性だった女房に逃げられうつうつといじけて暮している小説家志望の英語教師が主人公。彼とは正反対のタイプで、俳優で欲望のままに行動する肉体派バカの親友が結婚することになり、彼の独身最後の記念に、一路カルフォルニア、ワインとゴルフ三昧の旅にふたり出かけるというロードムービー。アメリカ映画でロードムービーというと、なにやらどたばた事件がおきる騒がしい映画と思ってしまうけれど、特になにも起りもせず、男ふたりのとりとめのない会話とワイナリーめぐり、そしてにわかに出会う魅力的な女性とのありがちなアバンチュール。旅はいつだって刺激的、そんなドラマチックさはない。観ている側は、主人公のうじうじした気持ちに付き合わされたり、能天気でバカばかり繰り返す友人に呆れたり面白がったり、まるで自分がもうひとりの友人であるかのように巻きこまれてゆく。それらすべてがどうにも地味で、ふたりとも現実に自分のまわりにいそうなキャラクターであるので、なんだか親身になって心配したり、よろこんだりかなしんだりどきどきしたり。ありがちなお話ながら、さっぱり飽きさせず、むしろ映画が終わっても彼らを思ったりするこの妙なこころもち。「月曜日に乾杯」を観たあとの気分のよさに似ている。いいことなくても、時にははめはずしたりして、それなりに一生懸命生きてます、、、なんだかわが身に置き換えて感慨にふけった。
(しかし、中年のおじさんと気持ちを重ねてるわたしって…)
「ラブゴーゴー」という台湾映画を観た。
山形の映画館でも上映したけど見逃してしまって、観た人たちの評判が良かっただけに随分悔やんだ映画。レンタルにもビデオが出ていないので、買わないと観れない。先日ブックオフにて運命的に出会い、購入した。
なんというか、傑作。「こりゃ傑作だ」という感じの傑作。パン屋で働くおやじ顔の青年の、センチメンタル爆発の小さな恋の物語。その青年が恋する人妻の不倫劇。夢見る巨体少女の乙女チックな恋物語。どんくさいセールスマンのさまよえる売れない苦悩。それらエピソードは絡み合うことなく語られるが、時間軸が一緒。おたがいなんも気づかず、こんなにおもしろいことがおきている、その滑稽さもあるし、映像も人も出来事も、すべてがポップでチャーミング。(同じ時間軸で語られる点では「恋する惑星」を思い出すけど、あんなクールでかっこよくないところがみそ。)悲惨な恋の結末も、ドンマイドンマイという感じ。舞台の中心のパン屋さんがうまく使われていて、食いしん坊の女の子がばくばくパンを食べている姿もかわいいし、ケーキの名前に恋のメッセージを込めちゃうところや、好きな人のために歌(超ださい!)を作ってそれをテレビののど自慢番組で歌ってしまうエピソードなど、実は「アメリ」以上にかわいい映画ではないかと思う。登場人物たちが地味でダサくてぶさいくなので、美的感覚では「アメリ」に負けるけど、内容のかわいさは、こっちの方が抜群だと思う。思い出し笑い必至。
しかし、台湾や香港の映画は、食べるシーンが多い気がする、そしてうまそう!
この映画をスクリーンで観れなかったことは、やっぱり後悔だ。

秘すれば花:東アジアの現代美術

土曜日, 4月 9th, 2005

日本、韓国、中国、台湾―映画においては大好きなのでおなじみといった感じの東アジアですが、さて、いわれてみると、現代アート界はどうなっているのか?日本は「オタク」で世界中に大ブレイク中ですが、ぐるり隣国ではどんなことになっているのか?
アートのことなんてちんぷんかんぷんの私ですが、大いに興味ありです。
いきたい!タイトルもすてき!
■「秘すれば花:東アジアの現代美術」
2005 年3 月29 日(火) ~6 月19 日(日) 
六本木.森美術館

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