Archive for 12月, 2004

シネマ忍者vol.5レポート[上]

月曜日, 12月 20th, 2004

「実は地元でシネマ忍者っていう上映チームに関わっているんだ」と学生時代の知り合いに言うと「シネマ忍者?なんで忍者よ?ギター侍みたいなの?…儲からない事やって何が楽しいの?」とか言われる。いつも返答に困ってしまう私は、結局今回も何故この団体に関わっているのかよく整理が付かないまま当日に臨んだ。
今回はシネマ忍者では初めてのゲスト・瀬々監督を迎えての上映会だった。
12月11日は午後5時開場で会場入りは午後2時。県民会館の地下へ降りてゆくとまだ電気も付いてない。
そのうち1人、2人と”受付忍者”が集まってきたので、机を出してアンケートを切ったり、忍者通信を折ったりして準備作業をこなしていった。
3時ぐらいに監督と”映写忍者”が会場入り。挨拶もそこそこにして、すぐさま機材の搬入・セッティングが開始された。
当初は備え付けのスクリーンを使う予定だったのだけれど、それはステージ奥に位置していて、それだと客席からは遠くなってしまう、だめだ、という監督からのコメントがあったので、別のスクリーンを急遽映画祭関係の方からお借りすることになった。”映写忍者”が借りに行っている間、監督は「旧県庁に行ってくるよ」と外へ出て行った。
お借りしたスクリーンはシワもなくとてもしっかりしたものだったので、旧県庁から戻ってきた(「外はいいけど中はあんまり見るとこなかったねぇ」)監督も「これならいいじゃん。これで行こうよ!」ということになり、作業再開。
その後、”映写忍者”は上映テストに入ったのだけれど、今回の上映テストはちょっと今までとは違っていた。
通常上映テストというと音量とスクリーンに画が納まっているか、光量は十分かぐらいをチェックするものなのだけれど、今回は”映写忍者”の隣に監督がいるのだ。
「色が違うなぁ」「もう少し彩度を上げてみて」「カラーバランスがおかしいな」「このシーンはもっと違う赤だ」など作品の責任者より”映写忍者”にチェックが入る。
“映写忍者”は緊張の面持ちでひたすら調節していて、傍らで見守る私はハラハラしていたのだけれど、考えてみれば監督直々に色調節指示してもらえる上映会とは、なんと豪華なことだろうか? 例えば普通の映画館で上映したとしても、監督が色チェックはしないはずだ。
結局、監督も納得行く色調になったようでゴーサインが出た。
その間、”受付忍者”はこれからシネマ忍者で上映予定、もしくは上映したいと思っている作品のポスターやチラシをディスプレイしたり、お茶やパンフレットを用意したりしていた。
いつもシネマ忍者には欠かせない「なんだ屋」さんだけれど、今回は吉田店主と山形支店店長も会場入りしてくれて、机にお菓子、書籍を並べはじめる。後から聞いたら監督はなんだ屋コーナーでお菓子を購入したとのこと。
そして時間はあっという間に過ぎて、時計は午後5時を回り開場。お客さんもちらほら集まり始めた。
さあ開演!

身のまわりから

火曜日, 12月 21st, 2004

職場で使っているハンドソープ。イオン・ブランドのものなんだけど、洗いあがりがさっぱりするのにつっぱらず、「するん」として使い心地がよい。なんたらオイル配合。ハンドクリームいらずで、おすすめです。
さて。今日は朝からセカンドマシーンをいい加減動かしてみようと、配線やらごたごたやっていたのだけど、今のままでは不都合があることが判明。買ったときは店の人そんなこと言ってなかったのに!このまま使えますよーというから買ったのに!静かにむかつきながら、ショップに相談にゆく。マシーンは結局その場で入院。せっかく今日こそ!と思った気持ちも昼には萎えてしまって、そうだ、今夜のチチクラ会(新たなる秘密結社)集会をうちで飯食いながらやろうと思いついて、食材を買って帰宅した。ひとり100円会費の会食。メニューはコロッケと豚汁。イモものと具沢山汁は、ありあわせメニューの極意です。おなかいっぱいになるしね。
今夜は次回忍者についても少し進展あり。来年は4月からのスタートになりそう。告知どおり「ホラー番長」を県民会館地下講堂にて。6月には遊学館にて“忍者的!ドキュメンタリー映画祭(仮)”を開催予定。また、2月あたりに「号外・忍者通信」をアンケートへの住所記入者みなさんに郵送する予定。・・・さまざま、来年も忍者は活動する運び。
あー。PCまわりを完全に配置換えしようと動かしたため、今もこんな書き込みしながらも両側いろんなものが山積みになっている。ものすごくイラつきます。あー、事務所がほしい、じゃないといい加減わたしの部屋はまるで事務所になってしまう。そんなのいやだー。いろいろ整理しよう、物理的にも、さまざまね。

『生命(いのち)』

火曜日, 12月 21st, 2004

台湾大地震で被災した人々の再生物語。前回の山ドキの受賞作品なので山形にお住いの方々はすでに観ている方も多いと思いますが、このたび、年明けに晴れて劇場公開となるようです。それに先駆けて、新潟地震チャリティー上映会が開かれ、そこには監督もご来場されるとのこと。
極上の、すばらしいドキュメンタリーです。なんというか、人は、静かに、一歩一歩を踏みしめて生きていくしかない、んですね、そんなしっかりとした人間のパワーを感じる映画です。
■『生命(いのち)―希望の贈り物』新潟中越地震チャリティー試写会
日時:2005年1月14日(金)
会場:紀伊國屋サザンシアター
開場:18:00 開映:18:30
※上映後、呉乙峰(ウー・イフォン)監督によるトークを予定
入場料金:1500円(税込)
◎ポレポレ東中野にて2005年お正月第二弾公開予定

メディア芸術祭賞

火曜日, 12月 21st, 2004

なにげに発表されていました、本年度のメディア芸術祭賞。『ハウル~』をおさえて『マインド・ゲーム』が受賞してしまうあたり、好きです。
『マインド・ゲーム』、忍者内でもかなり評判よかったけど、山形では結局上映されないまま?機会あらば、みなさんぜひ観てみてください。スクリーンでわざわざ観る意味ありの映画なので、受賞記念の上映が写美にて来春あるようなので、その際にぜひぜひどうぞ。
■文化庁メディア芸術プラザ
※アニメーション部門のほかにマンガ部門などもあります。ちなみに昨年は岡崎京子著「へルタースケルター」が優秀賞を受賞。

大晦日・年越しニール・ヤング爆音ナイト開催!

金曜日, 12月 24th, 2004

そろそろこんな話題です。今年の年越しはどうしましょ?
吉祥寺バウスシアターでは「大晦日・年越しニール・ヤング爆音ナイト開催!」が開催。前回忍者のアンケートに「『イヤー・オブ・ザ・ホース』をリクエストします」とのご記入がありましたが、今回の爆音プログラムに入っておりましたので、書いてくださった方にこの情報が届けばなあと願うところです。音楽映画ならバウス!てなわけで、ご予定許すならば行ってござったらどうかと思います。
■吉祥寺バウスシアター

「大人のためのこども映画特集」年越しオールナイトin盛岡(仮)

金曜日, 12月 24th, 2004

・・・イベントタイトルがないみたいなので、勝手に付けました、「大人のためのこども映画特集!年越しオールナイトin盛岡」。盛岡なんですけど、とっても素敵な三本立てなので、ほっておけませんでした。
いつか忍者でも!と思っている「大人のためのこども映画特集」。年越しにどうしてもどこかへお出かけしたい!家にいたくない!でも行くとこない!・・・そんな方はふらりと盛岡フォーラムへごーです。
ところで、こちらガタヤマでは、紅白見ずとも出かけたいくらいのイベントがあるのでしょうかね?みなさま情報お待ちしております。
■盛岡フォーラム
2005年1月1日am00:00スタート
『ミトン』『クルテク もぐらくんと森の仲間たち』『トッポ・ジージョのボタン戦争』の三本立て!

自己同一性障害

金曜日, 12月 24th, 2004

今日は祝日、お休みです。
何をするでもなくビデオなんぞ観てぼんやりすごしたいなあ、そんな休日は最近なかった、そう思って昨日仕事帰りに蔦谷に寄り道。久々の蔦谷、DVDコーナーの発展めざましく、かゆいところに手が届く、にくい品揃えになってきてました。ウインターボトムの「ひかりのまち」、桃井かおり主演「女が一番似合う職業」、わたしが大好きな台湾映画「恋愛回遊魚」もあったし、以前から観たかった中国映画「ユアンの歌」まであって、今回はこれを借りてきました。その他、今さらながらトモロヲ監督「アイデン&ティティ」と、けんもち聡監督「ここに、幸あり」のビデオを借りて、とりあえず昨夜は「アイデン~」を鑑賞。
正直、途中で眠くなってしまいました。これはわたしにロック少年時代がなかったせいなのか、ゴイステがあまり好きではなかったからなのか、はたまた、銭金2時間スペシャルを観てすっかり疲れてしまっていたのか…わりと楽しめることを期待して観たので、落ち込んだ。主人公の「わが道」もあんまり強烈でもなくて、だからその苦悩とかもぴんとこなくて、正直「おまえのいうアイデンティティってなんだ?」とか突っ込みたくなってきて・・・でも、きっとおもしろい映画なんだよね、わたしの心が汚れてるから感動できたりしないんだ、そう思ってもう考えるのやめたいと思います。。
だって、おもしろかったって人、たくさんいたもの。
他2本は未観。
今晩は「くりすますだから~」と母が言い出して、父と母と回転すし屋へ行きました。今日は別にクリスマスでもなんでもない、天皇誕生日だよ、と思いましたが、理由はなんであれ外食は楽しい。ビールなんぞ注文させてもらって、理由はなんであれ上機嫌になりました。帰宅して1万円生活SPを見て、濱口の変わらぬ勇姿にも感動。
なんだか、よい、おだやかな休日の夜でした。

『雲のむこう、約束の場所』

金曜日, 12月 24th, 2004

マックでひとりで作ったというアニメーション「ほしのこえ」で、すっかりわたしたち現代っ子の度肝を抜いたアニメーター・新海誠さん、新作が今公開されています。助手(@忍者)が先日シネマライズにて鑑賞してきたらしいのですが、「よかった~」と温かな吐息まじりの感嘆があっただけで、それ以上多くは語れない遠い目をしていて、いずれそのココロわたしだけ聞いてはもったいないので、近々こちらに寄稿願おうかなあと思っているところ。
劇場情報見ても仙台・山形では公開予定ないようで、これはいかん!みんなで最寄の劇場やシネマ忍者にリクエストのメールを送ろう!とか思っているところ。
■「雲のむこう、約束の場所」
■新海誠さんHP
※HPのブログを読む限り、この方、ほんといい人そうです。心優しきひきこもり、という感じ。

ペラ子

金曜日, 12月 24th, 2004

今日がクリスマス・イブなんでした。うちは昨日のうちにもうご馳走食べてしまったので、晩ご飯はフツーに自分で作ったチキンライスとか食べました。あとプリン。仕事帰りにスーパーに寄ったらあまりにまわりの人が勢い良く買い物しているもんで、自分もどうしても無駄なもの買わないといけない気がして、ワインを一本買いました。いつもは輸入モノの安いやつだけど、今日は県産、赤の辛口です。
テレビではラピュタが放映されてます。なんと、まあ。
そんなもんで、「雲のむこう~」の話なんて思い出してアップしておきました。
しかし、わたしの2004年ベスト・アニメは、やっぱり「マインドゲーム」だなあ。つくづく、最近、そう思う。もともとCGとか苦手なはずだったのに、この作品ではじめて、映画にかかる文明開化を歓迎しました。脳内映像、あったらこんなだろうと思いました。
文明開化といえば、この春までわたしは「コンテンツエディター」という職業をしていたのですが、それは、要するに、映像編集者のこと。その職場は、コンテンツとしての映像の流通やら著作権やらの研究をしている機関で、そこでは映画もコンテンツと呼ばれていました。それはわたしにとってはかなり不満なことで、でも、通産省だかの研究報告書を読んだときに「映画を単なるコンテンツだと認められない映画業界の者たちの映画幻想が映画業界の発展を妨げている・・・」とかなんとか書かれていて、なんだか、それも一理有りかなあとか、さまざま難しく考えたものです。
でも、わたしは別に映画産業の発展を担う人物でもなんでもないので、テキトーに不愉快さをアピールしてゆきたいと思います。
コンテンツって言うな、映画って言え。
で、ペラ子。
わたし、ペラペラ、ペラ子です。キセルのニューシングルを聴きました。表題曲ももちろん良いけど、カップリング曲「ペラ子の唄」、困るくらい名曲でした。
クリスマスイブの夜は更けてゆくけど、仏教徒のわたしにはあまりどうでも良い話。かれこれ生まれてこのかた、サンタさんを信じていた時期がぜんぜんないのです。
ともあれ、NY在住のマサさんよりクリスマスカードが届きまして、それはとてもとても嬉しかったでした。はるか遠くの、NYのマサさんより、なんか、不思議と泣きそうな出来事でした。
つながってるね、さまざま、ひとと。

『のんきな姉さん』

日曜日, 12月 26th, 2004

「犬と歩けば チロリとタムラ」の脚本を担当している七里圭という方。この方の長編監督デビュー作『のんきな姉さん』、傑作です。
■『のんきな姉さん』
天涯孤独の姉弟の近親相姦を幻想的に描いた山本直樹原作「のんきな姉さん」をベースに、森鴎外「山椒大夫」と唐十郎「安寿子の靴」のテイストをプラスした物語の映画化。
夢うつつなにおいがぷんぷんするのに目に見て映像的には妙に現実的であるその夢幻世界には、幼くして両親を亡くした姉弟、その姉の婚約者と、ふたりの上司「課長」らが住人として現れる。その日はクリスマス。残業している姉のところに「今から死ぬよ」と弟からの電話、それがスイッチとなって、姉弟の過去・現在・未来、そのどれかもわからぬそれぞれの断片、姉と弟の濃密な生活、姉の妊娠、姉弟の両親の死の真相・・・嘘か真か曖昧なさまざまなエピソードが、静かに語られはじめる。
三浦友和演じる「課長」がおもしろい。いなくなってはあらわれ、それはまるで、「東京上空いらっしゃいませ」の鶴瓶(役名は天使)のような存在。時に厳しく、時にやさしく、最後は良くも悪くも姉の気持ちを後押したりする重要な存在。しかし、それら登場人物や物語の構成について説明などはまったくなく、その勝手さがまた心地よく「のんき」さを醸し出していると思う。
「のんき」なのは姉だけなのか?むしろ「のんき」な姉の白昼夢が展開しているだけなのか?そんなことどうでもよく、ものがたりは、映像は、おもしろい。
そう、撮影はたむらまさき。(なぜひらがなになったのか?)難しいといわれる雪原の撮影だけど、当然ながらすばらしいカットで、むせかえるような陰湿な空気(これはこの映画全編に漂っている)を見事なまでに映像にやきつけていました。
HPには監督の日記なども載っていて、公開までの葛藤や、映画業界特有の自堕落な生活ぶりが書いてあっておもしろい。
ビデオで鑑賞してなお、やはりスクリーンで観たい!という欲求がどうしようもなく沸き起こってきた、久々のヒットです。
ビデオで観るなら曇りの日とか、夜部屋の電気を消してとか、きちんと映像を楽しめる環境を作って鑑賞されることをおすすめします。
というか、とにかくつべたこべた省いても、観ていただきたいと思います。
あ、近親相姦チックなお話なので、生理的にだめな方はごめんなさい。

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