Archive for 5月, 2004

5月の忍者は『≒会田誠』。

火曜日, 5月 4th, 2004

 5月のシネマ忍者は現代アート界の異端児・会田誠の日常を切り取った爆笑ドキュメンタリー『≒会田誠 ~無気力大陸~』です。
 ・・・というわけで、topページではとっくにお知らせしていたのですが、こちらの記事としてあらませんでしたので、一応「なんでこの映画?」あたりを記載しておこうと思います。
 わたしたちが暮らすガタヤマシティは、実は国際的にはドキュメンタリー映画の聖地として知られています。そんなこと、暮らす我らはつゆしらずなわけですが、それは誰にどこに問題があるのでしょう?さまざま小難しい問題がからんでいることではありますが、まず手近なところから言えば、「私たちは、ドキュメンタリー映画と触れ合う機会がない」ですね。意外に、ない。ドキュメンタリー映画祭主催で月2回「金曜上映会」なる定期上映会が行われていますが、それさえ、よっぽどのドキュ映画ファンでないと足を運ばないようです。
 ●それはなんでだろう?
 そんな私も、ドキュメンタリー映画を観るようになったのは、ほんの2,3年前からのこと。それまでは、「なんだか社会問題とかわざわざ映画でまで観なくていいや」なんて思って敬遠していたのですが、単純に河瀬直美監督という人に興味を持って、彼女は元々ドキュメンタリー作家であったことから彼女の過去の作品を観て、「おやおや?ドキュメンタリーってこんな観易いのもあるんだ、気が重くなるものばっかりだと思ってた」と自分なりの“入り口”をみつけたのがきっかけです。それからというもの、敷居が高いと思っていた金曜上映会にもぼちぼち通うようになって、わけもわからずいろいろなジャンルのドキュメンタリー映画を観て、好きなもの嫌いなもの、面白いもの面白くないもの、自分なりに考えるようになり、それはいわゆる「ドキュメンタリー映画の見方をおぼえてきた」となるのかなーと思っています。
 ●「ドキュメンタリー映画の見方」ってなんだ?
 それは、いわゆる、自分で勝手に作っているドキュメンタリー映画に対する高い敷居を取っ払うことだと思います。「ドキュメンタリー映画は重苦しい=小難しい=おもしろくない」という勝手な先入観は、おそらく「食わず嫌い」なのです。そこらへんを取っ払う作業が、「ドキュメンタリー映画の見方をおぼえる」ことだと思うのです。
 ●そののちにやってくる、「ガタヤマに生きる誇り」ある暮らし。
 映画祭というのは、いわゆるワールド・プレミアみたいなもんなのです。少なくとも、国内では初めて上映されるケースが多い。なので、ドキュメンタリー映画が好きな人にとっては、山形で暮らしていることはなんとも贅沢なこと。月2回の上映会ではタダ同然でスクリーンで映画を観ることができるし、開催地ということもあってボランティアスタッフの活動にも参加しやすい。2年に一度の開催期間中には、日本中の映画ファンを差し置いて我先に観放題。こんなガタヤマでの暮らしに誇りさえ持てるのです。
 とまあ、ちょっと大袈裟に語ってみましたが、これらの流れは実際私がこの2,3年の間に歩んできた道であることは確かなので、この喜びをぜひ多くのガタヤマ在住者のみなさんに味わってもらいたい!そんな願いから、忍者では、今までドキュメンタリー映画にはあまり興味がなかったという方にもとっつきやすいものを、ちょこちょこ上映していきたいと思っています。
 ●その第一弾が、『≒会田誠』です。
 “≒(ニアイコール)シリーズ”としての第二弾である今作は、あまりに突飛な表現にちょっと日本芸術界では惹かれ気味の新進芸術家・会田誠の、知られざる私生活から創作活動、はたまた評価の高い海外での活動などを完全密着した濃密かつ貴重な映像記録であります。
 実際、山形市内のギャラリーに宣伝にまわっていますが、「あーこの方ねー、すごい絵描くでしょ、うちみたいなギャラリーで扱うには、ちょっと困る方なのよねー」などと、お互い苦笑いながら、チラシにある「取り扱い注意の作家」というフレーズにまんまと太鼓判を押されてしまい、自信を得たのか失ったのか、複雑な場面が何度かありました。
 しかし、内容には自信があります!
 とにかく、今までドキュメンタリー映画を観る機会がなかった方々に強くオススメしたい一本です。気負いせず、興味半分で来ていただいて結構ですので、いろんな世代の多くの方々に観ていただけることを願っています。
 もちろん、これは助走です。これからも自分のためにも“ドキュメンタリー映画入門編”的な企画は打ち出していくつもりですので、どうぞごひいきに~。
 
 ともに見る目を育ててゆきましょう。

脱腸になった兄

水曜日, 5月 5th, 2004

新潟で「毎日魚沼産コシヒカリが食えるのが幸せだ」と語って暮らすあほな兄が、ヘルニアで入院している。このGWの最中、というか、入院したのはその入り日にあたる4月29日のこと。
うちの兄は、新潟の小さな町で小学校の先生をしているのだけれど、学校は給食が出るでしょ?新潟県魚沼郡の地域で出る給食のご飯はもちろん地元産の魚沼産コシヒカリ。いわずとしれた名米ですね。
兄はまだ若いので、教師になってこの何年かは、まだこの魚沼郡内をうろうろしていて、だからこの何年かは、魚沼産コシヒカリを食い続けている。
そのおかげで、大学時代に比べ、体重は推定10キロは増えた。
小学校の先生という仕事は、今は相当大変な仕事らしい。年中行事は多いし、勉強意外に体育もあるし、夏はプール、冬は新潟はクロスカントリーもやるらしい。小中学校を東京で過ごした兄は、スキーは全く初心者で、山に入るといつも生徒に置いていかれ遭難しかかっているそうだ。また、昼休みには生徒は裏山で山菜取りをして、それを帰りに兄に持たせてくれるらしい。
「先生、これうんまいがら晩に食え」
近所のじいちゃんみたいな子供がわんさかいるそうだ。
かつて兄は、その子供らをキャンプに連れて行き、そのキャンプ場で倒れ救急車で運ばれた。「意識もモウロウとしていて呼吸困難状態です」との連絡を受け、父と母があわてて病院に駆けつけたが、原因は、山にいる毒性の強いブヨに数箇所食われたためだった。せっかくのキャンプで、担任の先生がぶっ倒れて救急車で運ばれるなんて、まったく子供たちには迷惑かつ恐ろしい思い出になってしまったわけだけど、その原因を知った子供たちも「けっ」と失笑したそうな。もちろんお決まりの千羽鶴と「早くよくなって下さい」のお手紙をいただいたのだけど、退院後学校にいってみると、生徒たちから「先生、虫に食われて倒れたって本当?」「なんで虫に食われて倒れるの?」と言い寄られて困ったとのこと。
その翌年、兄は今度は学校で盲腸で倒れた。はちきれる寸前まで我慢してたようで、危険な状態だと、また父と母が呼び出され、緊急手術した。
そんなわけで、今回のヘルニア。もう勘弁してほしい、妹は思うわけです。
今回のヘルニアの悪化の原因として予想されるのは、ひとつに、極度の疲労。もうひとつは、体重の増加(まあ、ほかにもあるけれど)。たしかに新学期が始まってのバタバタの中で、か弱い兄は精一杯頑張ったのだろう。が、妹が思うに、魚沼産コシヒカリを食い続けた結果の惨劇ではなかろうか、と。
「おまえ、あの高級な米を毎日食い放題だぞ!」
そんな兄の意気揚々とした顔を思い出すと、あんたそれだよ、それがあんたの今の苦しみにつながったんだよ、と意見させてもらいたい。
んでも、今日病院のベットの上でヒイヒイ言っている兄に、さすがにそれは言えなかった。いつか言ってやる、退院したら言ってやる、来週には言ってやる。

仙台・シネアート跡にフォーラム進出  仙台駅東口に6月開館

水曜日, 5月 5th, 2004

【3月30日 河北新報】より転載、、、
5月上旬に閉館するJR仙台駅東口の映画館「シネアート」(仙台市宮城野区)跡に、市民参加型の映画館「フォーラム」を経営する「フォーラム運営委員会」(山形市、長沢裕二代表)が進出することが3月29日、分かった。6月上旬にオープンする。
新しい映画館の名称などは4月中に決める予定。長沢代表は「既存のフォーラムのように、単館系やアート系の作品を中心に紹介していきたい」と話している。
フォーラムは仙台市青葉区の「仙台フォーラム」をはじめ、山形、福島、盛岡、八戸の5市で映画館を経営。会員制を設け、観客自身が上映作品選定に参加するなどの方式で運営している。仙台フォーラムは存続する。
シネアート2館(1、2)は1985年7月、東宝洋画系の封切館としてオープン。客席数は各93席。アート系映画の単館上映などを行い、現在は東宝洋画系のロードショー作品を中心に上映。経営する三和興行(東京)は、昨年11月に閉館の方針を決めた。
●シネアート
※5月9日(日)にて閉館予定。
●チネ・ラヴィータ
※6月5日(土)オープン予定。

pheoenix “alphabetical”

木曜日, 5月 6th, 2004

「Lost in Translation」で使われていた「too young」。初めは「AIR」か?とも思いましたが、フランスのPHOENIX(フェニックス)というバンドでした。
さっそくこのバンドの新作アルファベティカルを聴いてみました。
レコード屋のサイトではN.E.R.Dと比べられていました。なるほど、ソウルフルですし編集感覚で曲を作ってる感じは似ているのかもしれません。でもN.E.R.Dがこてこてのアメリカン・ロック(もしくはソウル)だとしたらこちらはブルー・アイド・ソウル? 黒人音楽に影響を受けたけれど、それにヨーロッパのフィルターがかかっている感じ。
エドウィン・コリンズにもにた気持ちよさが感じられて正に春向き!今の季節にぴったり。買ってから部屋と車とヘビーローテーション中です。
オフィシャル・サイトを見たら5/15には日本にも来るらしいですね。シークレット・ギグとのこと。応募しなくては。
なお日本版CDはCCCD仕様らしいので注意が必要です。

なくなる、なくなる、映画館

木曜日, 5月 6th, 2004

シネコンでもよく映画を観ます。最近はシネコンでもアート系映画を上映しますからね。
『ロスト・イン・トランスレーション』もしかり。
しかし、映画館で映画を観るという行為には、人それぞれ思い出がついてくるもの。
だから、どこかの街で映画館がなくなるという話には、ちょっと敏感です。
昨年、私の住む街の古い映画館も1館なくなってしまいました。私は日本映画ビイキなので、その映画館には結構行く機会が多くて、あーあの映画も観たなー、そうそうそんな映画もわざわざ観に行っちゃった、とかとか、思い出がたくさん蘇ってきて、閉館日はひとりでお通夜みたいな気分で映画館の前に立ちすくんでいました。
仙台でも昨年何館かの映画館が閉館しましたね。大好きなセントラル劇場は奇跡の復活を遂げ、内情はわからないものの、とにかく「そこにある」ってことでお客の私の気持ちは落ち着いています。
で、仙台のシネアートがなくなるというニュース。
●シネアートHP
仙台のシネアートには、実は一度も行ったことがないので、どんな劇場なのかも存じ上げません。しかし、確か山形の現・シネマイータは、昔シネアートでしたよね。で、その跡やっぱりフォーラムグループの映画館が入って閉館して、今は宮崎シネマ系列の映画館が営業してます。
こういうふうに、会社は違えど、それにともなって雰囲気は違えど、「そこにある」=そこが映画館であり続けるということは、少しは喜ばしいことです。・・・よね?
しかし、実は、私には、そこらへんは気持ちの整理がつかないところもあります。
会社が違くなれば、映画館もまったく別のものになってしまいます。アート系映画館がシネコンになるような変化。例えば、そこに今まであった映画館が市民の思い出がたくさんつまった映画館で、常連さんたちに惜しまれながら閉館してゆくとすれば、1ヶ月後にいきなりピカピカの新映画館がそこにオープンするのは、ちょっと感情逆撫で状態になるのではないかなーとか。
シネアートが仙台市民にとってどんな映画館かは知らないのですが、山形のそのまちわびの大事な映画館は、閉館後1年経っても、まだそのままでその場所にあります。それもなかなか物悲しいものはありますが、ここまでくると、「ずっとこのままそこにおれ!」と願ってきてしまっています。このままの建物で、ちょっと中を改築して、そのままの臭いを誰か引継ぎつつ映画館を営業してくれないかなーと、ありえないことを夢見たりしています。
そんな思い入れたっぷりで、熱烈ファンに惜しまれながら今週末でなくなるのが中野武蔵野ホール。
●中野武蔵野ホール、劇場HP
●閉館関連記事
昔の日本映画の、マニアよだれモノ企画上映を打ち出してきた名館の閉館ということで、閉館によせての特集上映もこい~ものになっています。きっと連日、生粋の日本映画ファンが通いつめていることでしょう。
あるものがなくなる、それだけでも気持ち悪いと思うのに、それが大好きな映画館ともなると、ほんとに心かき乱されます。自分には関係のないところの話でも、いてもたってもいられなくなるのは、たぶん私だけですかね?
ちなみに、中野武蔵野ホールのような名画座で頑張りつづけているのが、
●新文芸座
●飯田橋ギンレイホール 
*ムービーウォーカー映画館コラム
映画館もこれからは、「映画を観る場所を提供する」が「どんな場所をどんなふうに」提供するかを問われる、いわゆる個性を売る時代になりつつあるのですかね?
しかし、肝心なのは「どんな映画を上映しているか?」だということを、忘れないでほしいです。そんな意味で、上記2館は映画ファンの支持と信用を得る営業を行っているということでしょう。
(あ、中野武蔵野ホールもそうなんですけど、時代と共に変わり続けることの困難なジャンルを扱う映画館であったということもあると思います、、、)
地方の方でも、出張とか用足しとかであちらこちらへ行った際は、各地にはさまざまコンセプトを持ったおもしろい映画館がたくさんあるので、足を運んでみてはいかがでしょうかね?
ま、そんなことで今の映画館事情が変わるわけでもないのですが。。。
どうしたらよいかなんてないんですよ、きっと。
なにがいいのか、どうあり続けるのがいいのか、そんなこと誰が決めることでもないです。

“イオセリアーニに乾杯!”

土曜日, 5月 8th, 2004

以前テレビで、「作り笑顔効果」を取り上げている番組をみました。人は思い込みが肝心、どんなに憂鬱な人生でも無理して顔だけ笑っていたら、薄ら幸せ気分で生きてゆけるそうです。「薄ら幸せ」、誰だって幸せになりたいけど、幸せになるために生きているのかといえば、そうでもないし、日常的にもとめるのは「なんとな~く幸せ」な状態なんじゃないでしょうかね?
そんな「なんとな~く幸せ」映画の、巨匠オタール・イオセリアーニの特集上映が東京で開催。先ごろ、仙台のセントラルさんで同監督の『月曜日に乾杯!』を観ましたが、なんだか映画観たこっちまでノンシャララ~ン気分になってしまいました。今回の特集上映では、日本初公開の作品を含め6作品を一挙公開!これは観ない手はない!
・・・でも、この特集は東北ではやらない可能性大・・・セントラルさんに嘆願するしかありませんね。
●オタール・イオセリアーニ映画祭“イオセリアーニに乾杯!”
6月、渋谷シネ・アミューズにて公開予定。

今年2回目の、風邪

土曜日, 5月 8th, 2004

思えば2,3日前から喉がいがいがしたり水っ鼻が出たり風邪の諸症状が出ていたのだけれど、花粉症のせいだと思っていた。
ここ2,3年、毎年正月にはひどい風邪をひいていて、おせち料理を食い逃している。今年も例外なく正月三が日は飲まず食わずで寝込んでいて、その後、今回が2回目の風邪。まあ今回は、飲めるし食えるし、ただただ耳鼻咽喉科系がうちのめされている状態。
こどものころは、風邪をひくのが楽しみだったなあ。
風邪をひいて学校を休むと、なんだか人よりだいぶ時間的に得をしてるなあとか思っていて、本を読んだりテレビをみたり、それはそれは有意義な充実した1日を過ごしていた。が、大人になると、自己責任?だれも世話もしてくれないのが空しい。だるい体を押してコンビニにドリンク剤買いに行ったり、ごはん食って薬飲んで、、、もう今日一日で勘弁してほしいなあ、明日にはケロっと治ってほしいなあ。
たいてい、イベント付近に体調を崩す。
思えばGWやお盆にも、体調を崩して寝込むことが多い。さすがに遠足の前の日に熱を出した経験はないけれど、昨日は知り合いの上映会の手伝いだったから帰宅も遅くて、悪化の原因にもなった。今日は友人と盆栽市に行く約束をしていたし、明日は知り合いの上映会イベントに行く予定になっている。でも、今の状態だと無理やもしれない。いや、無理だー。
クマさん、ごめんなさい。
でも、しょうがないよね、私の変わりにヤマダに行ってもらおう。だって、無理だもん。
しかし、ビデオ借り貯めしといてよかった。今日は3本のビデオを観た。
『三月のライオン』、『ノーライフキング』、『のら猫の日記』。3本とも面白かったけど、感想は元気になったら書くことにする。
もうクスリも飲んだし、寝るばかり。でも、夜更し常習のわたしはとうていこんな時間には寝れないので、アンケートに答えてもらった「ニッポンの起業家図鑑」でも読みながら寝ることにする。なんでも、近年企業した100人の体験談・経歴とかが載っているらしい。これでも読んで、いい夢みます。

ビデオ鑑賞メモ、4月-5月

日曜日, 5月 9th, 2004

最近はビデオ屋通いも落ち着いてきました。一時は毎日のように通っていて、ビデオの配置は店員より詳しいんじゃないかってな自信までありました。
でも、不思議と映画って、ビデオで観ると観たことすら忘れてしまうことが多いんですよ。映画館で観るとさすがに忘れない。だから、今後はメモることにします。
●『東京夜曲』(日本/1997/市川準)
実は私が一番回数観ている映画。1年に何度もレンタルするので、いい加減買った方が安いんじゃないかと思う。
舞台が、自分が昔住んでいた街に良く似ているので、懐かしさもある。私の知っている東京・下町の姿。また、キャスティングがいい。控えめな桃井かおりもいい。言葉にならない、という気持ちをみなが奇跡的に上手く出していると思う。安部聡子さんという、最近NTTのCMにお母さん役で出ている女優さんが大好きで、特にこの映画の役柄が最高に好き。(*大泉滉が営んでいる中古レコード屋の娘役)
そういえば、この映画のエンディング曲は高田渡の「さびしいといま」という曲だった。
●『バタフライ・キス』(イギリス/1995/マイケル・ウィンターボトム)
『LOVE/JUICE』を観て、見逃していたことを思い出して借りた。おんなふたりってやっぱりドラマチックなだあ。物語に奥行きを感じるのは、ロード・ムービーとして成功している証拠?登場人物が少ないわりにスケール感が大きかった。狂い咲き、そんな言葉を連想した。
●『ホテルハイビスカス』(日本/2003/中江裕司)
話はイマイチだったけど、主演の女の子がすごく良くて、むしろ彼女にすべて持っていかれたというところ?「新しい神様」の雨宮処凛なみ。
●『おいしい生活』(アメリカ/2000/ウディ・アレン)
このところ連日嫌な夢ばかり見ていたので、無条件で能天気に観れる映画を、と思って借りて観た。手放しで楽しんだ。その代わり、後にもなんの感情も残らなかったけど。
●『春の惑い』(中国/2002/田壮壮)
男ふたりと女がひとり―昼メロにありがちなお話なんだけど、そのスタイリッシュな映像と無言のロングショット、とにかく無駄を省いたセリフと演出がメロドラマを崇高な雰囲気に昇華している。絶品。
●『どんてん生活』(日本/2001/山下敦弘)
パチンコ屋のモーニングに並ぶ二人の男。その出会いから始まる可笑しくも切ないどんてんな物語。さえない人ほど、可笑しげな生活を送っているものなんだなー。久々に、素朴さとか不器用さとかをいとおしく思えた。
●『私はうつ依存症の女』(アメリカ/2001/エーリク・シャルビャルグ)
あまり若いうちはやりたいこととか無理しない方がいいよね。あとで無理が祟って、頭とか心とか壊れてきちゃうからね。でも結局、人間だれしも無理はして生きてるよ。だから、日頃から壊れないように気をつけておこうと思いました。
酒は飲んでも飲まれるな!
●『のら猫の日記』(アメリカ/1996/リサ・クリニューガ)
『ロスト・イン・トランスレーション』のスカーレット・ヨハンソンがあまりに良かったので、子役時代の作品を観てみたくなった。孤児ふたり姉妹のロードムービーなんだけど、貧しくても楽しく暮らすふたりが愛くるしくて、不遇さも暗くならずにみれた。破天荒なストーリー展開にも無理がなくて、素直に楽しめた。思った以上に面白かった。
●『ノーライフキング』(日本/1989/市川準)
いとうせいこうが原作なんだね。ひと昔前、ファミコンブームの時ってこのテの噂がよくあったような・・・ゲームに呪いがうんぬんとか、クリアーしたらと死ぬとか。この映画はそんなお話。信じて恐がったりする純真な子供たちが、まだたくさんいた時代だったんだねーと、懐かしくみました。
●『三月のライオン』(日本/1992/矢崎仁司)
近親相姦の話。状況説明等が全く省かれているのでなにがなにやらわからずに話が始まってしまうものの、その分余計な情報をあてにせずに物語を純粋に受け止めることができた。監督はとても頭の良い人だろうなあと思う。選び抜かれた言葉、細部にわたり計算されているにもかかわらず感覚的な映像で綴られている、映画らしい映画。圧倒的。
石井聰互や長崎俊一、山本政志といった監督陣が出演してるらしいのだけれど、どこに出ていたのか私にはさっぱりわからなかった。
●『ほえる犬は噛まない』(韓国/2000/ポン・ジュノ)
『殺人の追憶』の監督デビュー作。昨年から観たくてたまらなかったので、ビデオレンタル開始直後に即行借りて観た。声を出して笑ってしまった。だけど、ぞくっとするシーンもあった。笑いあり涙あり、サスペンス・ホラーあり、ドラマあり。映画的要素を欲しいままに盛り込んだ傑作。機会を狙って改めてスクリーンで観たいと思った。

ゼンハイザーのヘッド・フォン

日曜日, 5月 9th, 2004

「1999年の夏休み」。どこかの町のどこかの通りにてゼンハイザーのヘッド・フォンを見つけたのでした。オープン型ヘッド・フォンの先駆けであるこのHD414は実はゼンハイザー社50周年記念として復刻されたもの。もう巷では売っていないそうです。欲しいなぁ。

ニッポンの起業家図鑑

日曜日, 5月 9th, 2004

風邪の具合はだいぶいいみたい。
借りてたビデオも観尽くして、こんどはそこいらじゅうの放り出された読み物をひっくり返してたんだけど、ネットでアンケートに答えてもらった経済産業省発行「ニッポンの起業家図鑑」という本がそのままほっぽってあったから、ぱらぱら読み始めた。
そしたらそこには、私をだめにするキーワードがごろごろと転がっていた。
「どうしても働きたいって会社がなくて、だったら自分で作るしかないかなって」
そんな動機で会社を作っている人、たくさんいるんだなーと感心。勝手にもほどがある。だったら私も今すぐ起業だ!
「仕事は私の趣味だから、ツラいことが何もないんです」
「やりたいからやる!できないことないっしょ!」
「好きだという情熱こそ最強の原動力」
「ぬるま湯の中を漂うよりも、自分を生かしながら納得できる道を行きたい!」
「安定を取って曲がったことをするのか、不安でも曲がったことはしないのか」
「就職も考えましたが、自分のペースでやろうとしたら個人事業主になっていました」
「“このままではいけない”という直感は大事だなと思います」
まあ、成功した人はこういうこと言いますわな。ちなみに、この本には、旅行代理店のHISや、TYUTAYAの社長なんかも載っていた。なぜか江川達也も・・・。
今は、ちょっと昔に比べたら会社を作るにはいい時代らしい。行政も助成金や無利子の融資なんかを積極的にやっていて、NPO熱なんかも加担して、あまり貯金がなくてもサラ金に手を出さずに会社を作れる。だから、さまざまな「なんてことないこと」が事業化されているみたい。
だったら、忍者も起業だ!
ちょうど一ヶ月くらい前、私がヤマダにそう言うと、ヤマダは真顔で「で、何で稼ぐの?なにで食っていくつもり?」と半ば怒った風に言うので、私も「会社作ってから考える」と真顔で言ってやった。だって、そんなのわかってたらとっくにひとりで起業してるよ。
昨晩はほんとにこの本を読みながら寝たけど、ぜんぜん関係ない夢を見た。その夢は、友達の代わりに日雇いのバイトに行ったらなんと小学校の時好きだった谷川君がいて、仕事教えてもらって「やりきれないなあ、早く帰りたいなあ」とかどうしようもない空しさを抱えながら働いている夢だった。その仕事というのも、なぜか交通整理の警備員で(涙)。
寝ても醒めても、ひもじいなあ。
結局、朝起きても風邪も治ってなくて、今日も一日憂鬱に部屋で過ごした。

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