忍者の金庫番machiwabiの日記。金庫番という一般的には堅めな役割の割には、どんぶりで、それでいて時にナイーブな一面も見せるmachiwabiが綴る酔っ払い日記。
小春
- machiwabi
- 投稿日時
- 2005年04月09日 10:35PM
花粉症のくすりを飲むと、のどがぜいぜいします。なので、この時期はわたしはのど飴も必需品のひとつです。もはやふつうののど飴では用が立たず、かぜひきさん用の薬用のものを愛用しています。ちょっと高いけどね。
職場で話題にあがった、花粉症の特効薬。春直前、症状が出る前にその注射を一本打つだけで、まったくへっちゃらなのだそう。1本1万円。高い。しかし、この苦しみと引き換えならば安いもんだと思う人は、現代人には多いに違いない。花々が咲き誇る草原をかけめぐるのも夢じゃなくなるし、桜の木の下でお弁当びらきするにも、強烈なくすりのんでるから味がさっぱりわからん、なんてことにはならなくなるしね。
そう、今日は土曜日だけど仕事でした。
天気も良かったので、お昼は外で食べました。職場のとなりにある公園の、梅の木の下で食べました。がんばれー、ふんばれー、自分に、自分の鼻に言い聞かせながらなんとか食べ終えて、すこし鼻たらしながら梅を観賞しました。
春はいいなあ。
来年こそは、うわさの特効薬を一本ずとんと打ち込んでもらって、快適な春をすごすぞ。
が、しかし。
特効薬というのは、実にうさんくさいですよね。危険なかおりがする。
黒沢清監督の「大いなる幻影」を思い出します。黒沢監督、唯一の恋愛映画(たぶん)、大好きな映画です。公開当時はまだ花粉症が社会現象にまでなっていなくて、実際わたしも花粉症ではありませんでした。主演の武田真治と唯野未歩子が、その世の中(たしか2010年とか想定だったような)で蔓延している強烈な花粉症(映画の中では目に見えて、視界が白くかすむほど花粉が飛んでいる)の新薬を試すというエピソードがあって、その新薬は確かにすごく効くのだけど、服用していると生殖機能が失われる恐れがあるという、結構危険な薬なのでした。それを、さほど迷いも見せず使用するふたり。そんなリスクを背負ってまで楽になりたいだなんて、その時は近未来の作り話程度に「ありえない」と思って観ていましたが、現在2005年において、それはもはや現実ととても近い状態でありえることのような気がします。
実際、結婚しない人も子供を生まない人も増えているし、別に生殖機能がなくなっても平気、むしろ性欲とか邪魔だからなくしたい、そんな人が、結構いる気がします。それと引きかえに花粉症から解放されるならば安いもんだ、そう思える人がいるかもしれないです。
わたしはー、わたしは。
たとえば結局、結婚も出産もしないかもしれないけど、人間という生き物として持っている機能は、自ら進んで失いたくはないなあ。花粉症とはそれでも戦い続けてもしょうがないです。
スギ花粉がおわると、今度はわたしはブタクサという雑草の花粉にまで反応してしまうので、これからまだまだ戦いは続きます。
忍者上映会で鼻たらしてたらごめんね。
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