忍者の金庫番machiwabiの日記。金庫番という一般的には堅めな役割の割には、どんぶりで、それでいて時にナイーブな一面も見せるmachiwabiが綴る酔っ払い日記。
春じたく
- machiwabi
- 投稿日時
- 2005年04月02日 12:31AM
引っ越ししたくなりました。
今日は4月1日。職場でも人の入れ替わりなどがあり、慣れた場所ながらちょっと人見知りムード漂う居心地の悪さなど感じた一日でした。目にする広告や雑誌には、やたらと「新生活」という文字がおどるし、昨日も今日もなんら変わる予定もないわたしは、なんだかおいてけぼり気分です。
それでも、先週末は、仕事がおわってわさわさと高速バスにとびのり、ひとり東京くんだりまで逃避行してまいりました。プチ家出。もう帰ってこないつもりだったけど、居候先の主人からやんわりと“帰れビーム”を出されてしまったので、あえなく三日で挫折。なんら変わらず、今週もスタートしたのでした。
このたびの東京滞在中は、めずらしく映画鑑賞は3本だけ。そのほかは、そこいらをうろうろ、散歩していました。中央線ツアー三日間の旅。桜の開花予想が日々先送りされていく中、それでも東京はもうすっかり春。梅や白木蓮の花が咲き乱れ、花粉症で冒された嗅覚をかろうじてはたらかせ、どっぷり春を体感してきました。
滞在先の主人から「阿佐ヶ谷住宅」を案内してもらいました。建築やデザイン関係にお強い方ならご存知かもしれないですが、「月曜日のユカ」で加賀まりこが住んでいた平屋のような、米軍あたりの匂いも感じる、いにしえのモダンな魅力が残る集合住宅街です。住んでいる方はまだいらっしゃるようでしたが、新規入居の申し込みはもうしていないとか。むしろ、立ち退かせてすべて建替えるなんて話まで出ていて、その反対運動などもおきているとかいないとか。
住宅街にはなぜか夏みかんの木がたくさんあって、わたしはなんだか松谷みよ子の本のお話など思い出しながら、ぽかんと口をあけて木を見上げていました。すると、団地のお庭でお孫さんとバトミントンをしていたご婦人から声をかけられ、彼女が収穫した中からみっつ、くれてよこしたのでした。わたしはよだれでもたらしていたのかしらん?とにかくうれしくてうれしくて。にんまりが止まりませんでした。
持ち帰った夏みかん、「わたしの少女時代の味だから、マーマレードにでもしたらよいかも」というご婦人の言葉を思い出しながら、むしろ彼女の少女時代の味にふれてこそだ!と思い、むいてみることにしました。んんんー、目の玉が少しずり出るくらいのすっぱさでした。でも、味は濃くて、そのうまみにやみつきになってしまい、1度ですっかり食べきってしまいました。
なんだか、ほっこりしました。
なんだか、考えました。
人は、知らずに人を幸せな気分にさせたり、最悪な気分にさせたり。そんなことを考えました。
いいこともわるいことも、おもてに出なければ遭遇することもなく、これはこれは、この際「新生活キャンペーン」にのっかって、いざどちらかへ飛び出していきたい!
そんなわけで、引っ越ししたくなったのでした。
帰りの日、高円寺界隈の不動産屋をちらほらのぞいてみたけれど、ふっと、あっと、頭をよぎったのは、シネマ忍者のこと。あー、そうか、6月の上映会が終わるまでは山形におらねばいかんのか。
どちらにせよ、わたしは6月にまた失職します。
明日からどこにいってもなにやっても平気。そんな生活がよいのか悪いのか。自由とはなんだ?生活とはなんだ?今年はこのあたり、自分にとってはどうなのか、を考える1年にしたいと思います。
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