ありがたいねぇ。

木角を曲がるところにあるコンビニエンスで買い物。その後2つ右へ曲がると付近の住民を神の視線で見守る大木があったわけだが、ここに50年住んでいるという煙草屋のおばばも「何の木だったかしらねぇ~、根がごちゃごちゃ硬くてねぇ、秋の落ち葉は見物よぉ」などと言っていた。
本当なら大切にされて、神木と呼ばれたりいて根本に清酒注がれたりしてもおかしくなかったのだけれど、特別の気遣いはせずに『そこにあるもの』として住民は見守って、(そして木から見守られて)生活しているようだった。

言葉尻が過去形なのは、その木は昨年の3月に道路拡張工事で切り倒されてしまったからだ。

持ち主が工場の反対側(この木は工場の道路側駐車場内にあったのだ)に移転される予定だったが、事前に急遽中止になった。
木の根元の掘削作業中に幼児のものとみられる人骨が見つかったのだ。
正確に数えれるもの10体。その他、ばらばらにちらばったものも含めると死者は12人以上。全てが死後40年から50年経過いているとのこと・・・。

50年前、まだ杉並が閑散としていた風景だったころ。この辺を中心とした不可解な人さらい事件が多発したらしいのだけれど、今回の白骨はこの事件が怪しいのではないか、と地元メディアで一時的に騒がれた。

煙草屋のおばば曰く
「あんな子らも土に返って木のこやしになってくれたんだねぇ。ありがたいねぇ」
とのこと。

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