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まちわび日記

忍者の金庫番machiwabiの日記。金庫番という一般的には堅めな役割の割には、どんぶりで、それでいて時にナイーブな一面も見せるmachiwabiが綴る酔っ払い日記。


贅沢者

投稿者
machiwabi
投稿日時
2006年10月17日 11:58PM

PCを直さないといけないのに、今日は朝から『フラワーズ・オブ・シャンハイ』を観に渋谷へ。

朝からまあまあの混雑。フィルムセンタから出たフィルムだったようで、まるでニュープリントの素晴らしく美しい画。そのことにも感激しつつ、初めて観るこの映画、オープニングのロングショットののちに『海上花』と静かにタイトルが現れて、胸がきゅーんとした。まるで夢のよう。正直、途中睡魔との戦い。でも、これは「まるで夢のよう」な映画だった。うとうとも素晴らしく気持ちよく、そして頭痛が伴う。風邪薬を飲んでちょっとボーっとしたあの感じと似ている気がする。観ている私もアヘンの煙にまかれてしまったみたい。

「映画学校に入るよりも映画をたくさん観ることの方が映画の勉強になる」とさんざん言っておきながら、実はあまり映画を観られてはいない。人間は食うために労働しなければならいないし、どちらかといえば貧しい方だと思う超下町系の庶民的家庭に生まれた私は親の援助なども受けてもいないし、けれど、日々なるべく“仕事のせいにしない”と自分に言い聞かせて映画を観るようにはしているつもり。

なにかのせいでなにかができない=これはすべて結局は自分のせいでしょ?

「贅沢ってなんだ?」と、ヤマダーが言っていた。私にとっては?と少し考えてみたけど、毎日三食困らずに食べて、勝手気ままな仕事をして、好きな映画をある程度観て・・・ひょっとして今、わたしってまあまあ贅沢に暮らしているなと思ってしまった。
今日観た三国連太郎主演の『馬喰一代』では、馬喰商売が時代と共に立ちゆかなくなって極貧生活。貧しくて子供が中学校に行けないと大騒ぎ。それでも息子は言う、「父ちゃんと母ちゃんとずっと三人でここで暮らしたいな」。狭いながらも楽しい我が家。幸せはお金じゃない。とは言わないけれど、ある程度のお金があれば、あとは気まま勝手に死ぬまでいたい。それが私の贅沢生活。

『0課の女 赤い手錠』(74年、野田幸男監督)★★★★★

『華麗なる追跡』(75年、鈴木則文監督)★★★

『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(98年、侯孝賢監督)★★★★★

『ストロベリーショートケイクス』(06年、矢崎仁司監督)★★★……みんなが「よかったよ」と言うのにどうして自分はぴんとこなかったのか?悪いところが思いつかないのに、楽しめもしない。なにが気に入らなかったのか?ただ個人的に気分が乗らなかっただけじゃないのか?……なんだか腑に落ちないので、もう一度観るかもしれません。だって、みんな面白かったんでしょ???

『馬喰一代』(63年、瀬川昌治監督)★★★★★

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